クライアントを絞る。オーダーメイドで学んだこと。

「最近の傾向はクラシックだ。だから、ネイビーの方がいいと思う。オノは身体が大きいから、ダブルは持っておいたほうがいい」

自分の意見とその根拠がビジネスにおいては大切だと感じた昨日の受注会でした。

ナポリのコスタが持ってきたヴィンテージ生地を眺めていると、真ん中のテーブルに置かれていた茶色のウールに手がいきまして、なぜならその光沢がなめらかで美しく感じたから。

例えば毛足が長いか短いかだけで、同じウールでも見た目の雰囲気も光沢も、肌触りも異なります。

ネイビーをオーダーしているから、次にオーダーするならば他の色かなぁ、と考えていたこともありまして、茶色のウールに触れていたわけですが、隣りにあるネイビーもまた吸い付くような光沢をはなっておりまして、ウットリするわけです。

「この茶色でつくるなら、グレーのパンツと合わせてもいいし、スーツで上下茶色にしてもいい」

デニムやカジュアルなシャツに合わせてもフィットするということなので、コレは着回しがいいな、と茶色もいいかな・・・と傾きかけたところ。

「ダブルをお願いしようと考えているんですよね」

と伝えると、

「この茶色とグレーでダブルも大丈夫だ。ほら、こんな感じで…」

とまっさらな一枚物の生地を僕の肩にかけてくれ、ダブルをまとっているかのように生地を折りたたんでくれる。

「へぇ、いいですね」

ここで、茶色のシングルにしようかダブルにしようか考えさせてと長考。するとコスタが

「最近の傾向はクラシックだ。だから、ネイビーの方がいいと思う。オノは身体が大きいから、ダブルは持っておいたほうがいい」

という意見を言ってくれて、僕のなかではネイビーのダブル一択になりました。

オーダーメイドの面白さを現在進行系で体験しているわけですが、コスタにしてもミラノの河合さんにしても、彼らの意見ならば聞こうという気持ちになります。

たぶんそれは、僕のことをみているから。

4月に納品してもらったモヘアのスーツが納品当時はキツく、、、4キロほど絞ってから昨日の受注会に行ったところ、コスタが僕の身体を眺めるやいなや

「細くなった」

と。ああ、この人はよく見ているな、と安心できるんですよね。

ただ流行を語るというのは、一般論を語ると同じだと僕は思っていて。

もちろん世の中の動きを知ることも大切。しかし一方で、世の中に当てはめてほしくない、という僕のようなクライアントもいるわけです。

コレがいい、と言っても、いやそれはやめておけ、と言われることもあるのでしょうから、自分で何から何まで決めたいという人はコスタのようなオーダーメイドはフィットしないかもしれないけれど、少なくとも僕のようなタイプにはフィットする。

もう日本に来るようになって20年と言っていましたからね。それだけ、ビジネスとして成立しているのだと思います。

誰をクライアントにするか、誰と付き合うかを絞る。

ビジネスで差をつけるのはここだよな、とあらためて感じた受注会でした。

自分のサービスがすべての人にフィットすることは、ないのですから。

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