行列ができる郊外のパン屋(驚くべきマーケティングの秘密)

マーケティング
この記事は約4分で読めます。

こんにちは。小野です。

以前もこのパン屋さんについてどこかで書いたような気がするのですが、再び行ってきましたので写真とともに紹介します。

紹介、と言ってもお店を紹介するわけではなく、そのマーケティングの秘密の紹介です。今日で3回目の訪問でしたが、ホントにマーケティングの勉強になるパン屋さんなのです。

ちなみになぜ行ったかというと、現在地元に帰ってきており母が経営する美容室が今日は定休日のため、母と一緒に散歩がてら歩いてこのパン屋さんに行こうということになり(というか、パンを買う気はなかったのですが、僕がこのお店を見たかったんですよね)、2人で行ってきた次第です。

まず写真をご覧の通り、店の外まで列が伸びていました。2人組で買いに来ている人もいますので厳密にはわかりませんが、およそ40組くらいが並んでいた感じです。
(ご覧のとおりと言っておきながら、あまり混み具合が伝わってきませんが、、、)

その最後尾から10分後にレジを済ませることができた時、同じだけの列が外に伸びていましたので、大体10分で40組が買っていくパン屋さんですね、ここは。

コレが平日だと時間帯によってはお客さんが減りますが、土日祝日は家族連れでこのパン屋さんに来て、無料のドリップコーヒーを手にとり外のイートイン(?)コーナーでパンを少し食べながらコーヒーを飲み、子どもは滑り台などがある子ども用スペースで遊ばせつつ、休んでから家に変えるのが定番の人もいそうです。一種のアトラクションみたいだな、と思いました。

今日、僕が買ったパンは割と大きめのパン・・・食パンとかフランスパンとか、そういうものを3つ買ったので、他の人よりは単価が高めだと思いますが、それでもだいたい皆さん1,500円は使っていそうですから、10分辺り40組で6万円の売上で1時間で36万円。仮に営業時間中ずっとこのペースで来たとしたら、12時間かける36万円で、432万円の売上です。

土日が432万円の売上とすると1ヶ月のうち8日間が土日として3,456万円、そして平日は仮に432万円の半分の売上とすると216万円ですから、1ヶ月22日間が平日として・・・4,752万円の売上・・・1ヶ月8,208万円!そんなバカな!ってくらいの金額が出ましたが・・・控えめに見てもこの半分は1ヶ月あたり行きそうですけどね・・・どうなんだろう。

ともかく、行列ができるパン屋、しかも相模原市の郊外で、っていうのは結構衝撃です。呼び込むための方法はともかく、ほとんどがリピートでしょうから、よくマーケティングができているんだな、と思います。

このお店は基本的に、多品種少量生産で希少性とか限定性をうまく使っています。「カレーパンが焼き上がりました〜」とお店の人がパンをトレーに載せてカレーパンコーナーに持っていくのですが、今まさにレジをしようとしている人まで「こっち1つください!」とかまるでセリ市みたいだなと思います。それで1つ2つとカレーパンが減っていくと、並んでいる方々も釣られて買ってしまうんですよね。コレ、ホントにウマイです。

ウチの母の行動も見ていたのですが、狙いすましたパンが少ししか置かれない場合、自分が並んでいるところからはまだ少し歩かないと取れないのに、少し身体を半身にして他のお客さんに取られないように獲得していました。希少性の力、恐るべしですね。

そして、このパン屋さんは混むと一方通行になります。戻ろうと思えば戻れますが、基本的には一度通った場所のパンを取りに戻ることができません(混んでいるので人の目が気になります。恥ずかしいとかですね)。つまり、「ココで取っておかないとまた並ばなければならない」とか「ココで取っておかないと損するかもしれないとか」そういう心理トリガーも働きます。

さらに列に並んでいる人が次々にあるパンを取っていくと「もしかしたらスゴく美味しいのかもしれない・・・せっかく並んでいるのだし、皆が買っているから取っておこう」という社会的証明とか、サンクコスト効果も加味されて、ますます買おうとしていなかったパンも買うんですよね。

僕はパン屋さんにそう行くことがないので、平均的な客単価はわかりませんが、このお店の客単価は高いんじゃないかな、って思います。

もちろん、あんぱんとかは100円です。まさにフロントエンド商品ですね。買いやすい金額を用意しつつ、ホントに美味しそうな「人気No.1です!」とディスプレイされているパンは高額のパンも混ざっていたりします(200円とか300円のパンですね)。

セールスコピー同様の工夫が散りばめているということなんですが、心理トリガーをふんだんに使ったパン屋さんもまた、ディズニーランド同様にマーケティングの王国だと思います。マーケティングパン屋ですね。

郊外にはすっかり大型のスーパーとかそういうお店が増えましたが、小規模でやっているお店もマーケティングで勝てるなと思わせてくれるパン屋さんです。

もしこのパン屋さんに興味があれば、ご一報ください。タイミングが合えば、ご一緒しましょう^ ^

コメント

タイトルとURLをコピーしました