会社に所属していたときは、部下からの相談が億劫でして、なぜならその大半は、「お客さんから値引き交渉されています」「競合のほうが安いみたいです」「納期を早くする必要がありまして・・・」などなど、何らかの値引きや妥協を必要とするものだったからです。
当時の僕はお客さんから逃げられたらダメだ、という思いがありましたから、部下には極力競合の価格や希望価格を聞き出すように指示し、その後で価格を下げていました。
言うなれば、価格はあってないようなもの。当時はその価格設定になんだかな・・・と思いつつも、それをどうすればいいのかというような考えもなく、来る日も来る日も「切り売り」するかのような感覚で毎日を過ごしていました。
これは毎月行うプロモーションでも同じことが言えまして、例えば、あるダンススクールの通年講座を体験できる、「体験スクール」を企画して、それをプロモーションするとします。
体験スクールに申し込み、実際に来た人に対して通年講座もどうですか、というセールスの流れになりますよね、この場合は。
これって普通だよ、と僕は思っていたのですが、しかしこれだと「切り売り」的な感覚を覚えるもの。
一回一回のプロモーションでうまくいけばいいけれど、うまく行かなかった場合はまた翌月とかに仕切り直ししなければならないですし、動きを早くして反応が出るように次々にアイデア出して手を打ったとしても、それが1ヶ月2ヶ月ならいいでしょうが、半年も1年間もやり続けるエネルギーがあるかというと、ちょっと何とも言えない(やれなくもないですが)。
切り売り、という言葉にあるように、自分を売っている感じがするんですよね。時間と場所をコントロールしたいのに、なんか縛られているじゃないか、と。大一領域の仕事って基本そうですよね、自分を売っている感じになる。
ではどうこれを解決するかというと、「全体をデザインすること」。
島田さんのプライベートセッションのおかげで、仕事を一緒にやりつつマネジメントされる機会に恵まれているわけですが、仕事をしながら2つ3つの質問を僕に行うことで仕事の傾向を分析し、
プライベートセッションの場でそれを伝え、改善策を考えさせてくれる。
「迷った時こそ、自分の経験を思い出してみる」
とは島田さんが昨日僕に伝えた言葉ですが、解決策って実は僕ら自身すでに知っていたりするもの。
何のために、ライティングスキルを磨いているのか?
自分を売らないをキーワードにして思い出してみると、仕事のやり方が変わるかもしれません。
今日は東京に行って、ス・ミズーラの受注会に参加。
ダンコレ岡本さんからも「いい生地ありますよ」と来たので、衣替えというか、春めいてきた感が、ありますね。
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