革命はいつも、ワイルドサイドから始まる。

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クレイジーな人たちを讃えよう

はみだし者。反逆者。

トラブルメイカー。

四角い穴に打ち込まれた丸い杭

物事を違うところから眺めている人々

彼らは規則が好きじゃない

現状を維持するなんて気にもかけない

称賛してもいい

異議を唱えるのもいい

発言を引用してもいい

信用しなくたっていい

美化しようと中傷しようと構わない

だが、彼らを無視することだけはできない

なぜなら彼らは、物事を変えるからだ。

彼らは発明する。想像する。癒やす。

冒険する。創り出す。インスパイアしてくれる。

彼らが人類を前に進めるのだ。

確かに、クレイジーには違いない。

そうでなければ、他のいったい誰が、

無地のキャンバスに芸術作品を見る事ができるだろう。

いったい誰が沈黙の中に座って

まだ作られていない音楽を聞けるだろう?

あるいは、赤い彗星をじっと見つめて

車輪に乗った実験室を見ることができるのか?

私たちは、そんな種類の人々のために、道具をつくっている。

クレイジーとしか見られない人々だが、

私たちには天才が見える。

自分は世界を変えることができる

と考えるほど十分にクレイジーな人々が

ほんとうに世界を変えるのだから。

Think different

(Apple / The Crazy Ones)

はじめて、彼のつくる「いきもの」を食べた時の感動は、今でも忘れない。

パンの修行中に小麦に散布された農薬で体調を崩し、投機価格に左右される小麦の価格に疑問を感じ、マルクスの資本論を片手にパンをつくり続けるイタルさん。

身体に危険のある可能性はすべて排除したところでパンを作ることを志し、天然菌が育ちやすい古民家へ引っ越してパンづくりを続ける。

黒、赤、黄色、緑ー。

さて、どれからいくか・・・。

僕は、蒸し米についた色とりどりのカビのようなものたちを前に、腕組みをしていた。

直感では、きっとこのなかに、麹菌がいるはずなんだけどな・・・。

(中略)

さあ、やるしかない。工房にいる人間は僕ひとり。顕微鏡も何もなかった昔の人の気持ちになりきって、気ままに生を謳歌する「菌」たちと対峙する。心を落ち着かせ、雑念を振り払い、感覚を研ぎ澄ませる。ほんのわずかな身体の変化も見逃さないようにー。

まず、黒い菌。ゾクゾクゾクッー、舐めたとたん、背中を寒気が走り、慌てて吐きだして口をゆすぐ。

次は黄色。ジトッと全身の毛穴から冷たい汗が噴き出てくる。ペッ。こいつも違う。

じゃあ、次は赤。おまえはどうだ?ビリビリッー、舌先に痺れを感じ、全身を電気が駆けめぐる。危ない・・・。

残るは緑。口に含むと・・・
(『田舎のパン屋が見つけた「腐る経済」』渡邉格著/講談社刊 111ページ〜112ページより)

普通の感覚ならば「なぜそこまで?」と思うような行動だけれども、彼は自分の信念を貫いた。

そして今や、鳥取県智頭にある「タルマーリー」は連日満員で韓国や台湾からもやってくる人がいるほど。

行けばわかるけれども、「タルマーリー」の周辺には豊かな智頭杉と透き通った水、そしてその音が聞こえるだけで、他には何もない。

初めてタルマーリーで季節野菜が挟まれたバーガーを食べた時、外はカリッとして香ばしいパンに目を見開いた。挟まれたごぼうの食感がシャキッとしていて、チーズの濃厚さと相まって意外なボリュームに驚いたほど。

翌日もその美味しさに同じバーガーを注文。驚いた。今度はカリッと感よりもモチっと感のほうが、口の中に広がっていったからだ。

帰り際、工房から出てきたイタルさんに伝えてみた。

「初日と2日目で同じバーガーなのに、カリッと感とモチっと感が別物のようでした。ああ、コレが天然菌という個性かと感じました。同じ菌は二つとないから、毎日表情を変える。なんというか、生命を食べる、という感覚を持ちました」

そう言うと、イタルさんは照れたように微笑み、

「そう言ってもらえると、パンを焼き続けている甲斐があります」

とそういう言葉を待っているかのように、はにかむように笑いながら、うれしそうな表情を浮かべていた。

タルマーリーは単なるパン屋さんではなく、資本主義の世界から隔離された場所で地域内循環をつくっていく経済圏だと僕は思うし、イタルさんもそんなことを言っている。

初めて訪れた昨年よりも、イタルさんたちを取り巻く環境は確かに大きく変化しているように思えるし、ある種の時代における先駆者のようにも見える。

「革命は辺境で起きる」

本にも書いてあるけれど、イタルさんを思い出すたびに、このレーニンの言葉が真実味を増していく。

そしてタルマーリーの隣には、ワイルドサイドの島田さんがオフィスを構えている。

「ワイルドサイドを歩こうよ」のブログやメルマガで紹介される人物たちは、その誰もがイタルさんのように自分の信念を持ち、行動し続け、道をつくり続けている。

島田さんが紹介する人物たちもまた、クレイジーだと言われているかもしれない。

しかし僕らには、天才が見える。

なぜなら彼らの周りに集う人たちは彼らに期待し、寄り添い、そして彼らは歩みを止めることを決してしないからだ。

そんな人たちが集ってしまう引力を持つ島田さんと、そのお隣さんであるイタルさん。

2人が、何らかの企画を考えているらしい。

今はまだ、その企画の輪郭すらわからないけれども、

より良く生きていこうとする僕らにとって、それはきっとワクワクするものであるだろうし、世界を変えていくものであるのだろうと思う。

なぜなら、

革命はいつも、ワイルドサイドから始まるのだから。

ワイルドサイドを歩む人たちを、讃えよう。

P.S.
そんな島田さんのブログはこちら。
イタルさんとの企画は、メルマガ登録してお待ちください。

Walk on the Wild Side | 「ワイルドサイドを歩こうよ」
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コメント

  1. […] かもしれないけど、 応募してくれたみなさんありがとう。 去年グランプリの小野さんはこんな感じで ブログに書いてくれてた。 ワイルドサイド部員のナカヒラさんは こんな感じで。 […]

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