平成のビッグニュースTOP5(ただし私的な)。第2位。

ひとりごと
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昨日のブログでは第3位「トルコで知った日本」について書きました。

今日は第2位ですね。いくつかの候補を先日のブログには書いておきましたが、、、第2位は、「オーダースーツと一流」あらため、「オーダースーツと卓越性」です。

第2位:オーダースーツと卓越性

「このスーツを着てセミナーを開催したら、3割増しでイケる」

と話したのは木坂さんで、それを聴き逃していた僕に教えてくれたのは島田さんですが、3割増しでイケるかどうかはさておき、スーツというのはこういうものか、ファッションというのはこういうものか、と学んだのは2016年でした。

学んだとは言え、個別に好きな色を選び全体としてはとんでもないコーディネートをしてしまうなど、成長の余地はありまくりなのですが、、、イタイともいいますけれど、、、それでもまだ見ぬ世界とはこういうものかという驚きがありました。

バックパック持っての一人旅もそうでしたが、コレこそ自分ひとりでは足を踏み入れようとしなかった世界であり、コレは踏み入れてよかったと思える世界です。

なぜなら、選択肢を絞り込んでこその世界があることを知ったからです。

島田さんのブログに書かれていましたが、スーツを仕立てる世界では、ジャケットだけで数十年、パンツだけで数十年、という具合に修業が必要でして、とてもとてもジャケットやパンツ、シャツなどなど全てを一人で仕立てるには時間が足りないと。

寿命が先に来てしまうということで。

だからジャケットはジャケット、パンツはパンツ、という感じで職人が修行している、と聞きました。

実際、コスタンティーノというブランドの場合、コスタがフィッティングしたものをジャケットはフェリーチェが、パンツはモーラー家が、という具合に分業、、、と言っていいのかどうかわかりませんが、それぞれ仕立ててくれます。

アントニオはメルクーリオというブランドで靴、最近出会ったアンナさんは、アンナ・マトッツォのブランドでシャツです。

コスタに注文すればすべてが手に入るという意味で、彼の役割は貴重なのでしょうが、実際のところはそれぞれのパーツはそれぞれの職人が仕立てているわけです。

ミラノの河合さんの場合、確かオーダーできるのはスーツ上下、ジャケット、パンツ、コートのみであり、シャツは扱っていないと。

できることをやる。やるべき仕事をやる。

そんな世界がわかりやすく、目の前に登場しました。

どちらかというと消費者の立場に立ったら、なんでも用意したくなるわけなんですけれど、かつての僕ならば自分ひとりでそれをやってしまったと思うんですよね。

コスタのようにコーディネートするのではなく。

増やせば増やすほどよくて、きっとそれこそ消費者は望んでいることだろうと。

しかし、それって本当なのか?と思いはじめていたのも事実でして、なぜならお客さんが離れていくことを感じていたからです。

自分の主観に過ぎなかったかもしれませんが、求められていると感じたものはやった。

最初は満足してくれたのかもしれないけれど、しかし離れていったということは、実際に求められてはいなかったってことなのかなぁ、と。

じゃあどうしようかな、となった時に顔を上げて見たら、なんだ、コスタやアントニオ、河合さんやアンナさんは手を広げてないな、むしろ絞り込んでいるな、と気づいた。

すると、自分の仕事を顧みた時に、そもそも求められていることのなかでも、エッセンスは何なのか。

共通項を抜き出してみると、どんな仕事を僕はやってきたのか。

こんなふうに眺められるようになってきて、ああ、もしかしたら19年前から今に至るまで、もっというと保育園の頃から今に至るまで、僕は同じことをやり続けてきて、それで人に喜んでもらっているのかもしれない、と思えるようになりました。

オーダースーツの世界は、好みもあると思いますし、誰にでも経験してほしいとは思いませんし、そしてそれは、虎ノ門の京料理屋さんや、フレンチなのかなんなのかわからないけれども料理から物語が感じられるお店でも、同じです。

共通するのは、物語性。

聴き違いでなければ木坂さんが話していましたが、そこに物語が感じられない人ならば、理解されないだろうと。

確かに、価格が高いかどうか、とかで評価されてしまうように思います。

しかしそれでも、、、こういう世界を体験してみてほしいと思うのです。

卓越性という言葉を知り、たまに使うようになってきましたが、正直この言葉を定義するには足りていないように感じています。

ただ、コスタやアントニオ、アンナさんや河合さんとの時間を共有するようになると、なんとなくではあるのですが、卓越性というものはこういうものなのではないか、と言葉が湧いてくるように感じるのです。

「小野さん、アントニオの靴は博物館に飾ってもおかしくないレベルなんですよ」

と島田さんに言われ、マスタープランに島田さんが着ているオーダースーツと靴をオーダーしに行く、というようなことを書いていたように思うのですが、

おかげさまで木坂さんがいかに服に興味があるかを知りましたし、島田さんがどれだけオファーにノーと言わないのかも知りました。

エグゼクティブ・コーチングとオーダースーツ、そして食いトレ部などの食事はセットで参加するといいのかもしれませんね。

コレは僕の経験上。なぜなら、卓越性に囲まれるから。

自分の卓越性というものが、浮き彫りにならざるを得ない環境でした。

第2位はホントに独り言でした。

明日は、第1位の発表です。

コメント

  1. […] 昨日のブログでは第2位「オーダースーツと卓越性」について書きましたが、いかがでしたか? […]

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