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携帯の番号が書かれた一枚の紙。
それをベッドで横になって眺める。

彼女のメールは友人も知らないと言う。
メールならば、気が楽だった。
英語で筆談ができる女性だったから。
しかし、手元にあるのは携帯番号。
私に残された連絡手段は、電話しかない。

色々と考えてみる。
電話してどうなるというのだろう?
刹那的なタイの女性と親しくなるって、
どうなのだろう?
そもそもちょっと会って、話したかった
だけだったのに、なんか深追いしようと
してないか?

一晩寝た後に、出した結論。

「電話をかける。」

思えば、この女性とコミュニケーションとりたいが
ために、トルコでもヨーロッパでも英語での会話を
訓練していたんです。いわば、この女性は私の「恩師」
なんです。世話になった恩師に成長振りを伝えないで
どうするんだ?
・・・と半ば狂った状態で結論を出しました。

受話器を持つ手は震えていました。
何度も受話器を置きなおします。
鏡に映る自分の姿は、とても緊張している。

深呼吸しました。そして、ダイヤルしました。

「トゥーーーーー トゥーーーーー」
「(ガチャ)Hello.」
「Are you Nam?」
「・・・・・」
「Are you Nam? This is Taka.
Do you remember me?」
「・・・・・」
「May, I went to your shop, and
talked with you.」
「・・・・・」
「Don’t remember? Ah・・・・・, sorry.
I don’t know・・・・・」
「あなた でんわ ほしい?」
「???What? Can you speak Japanese???」
「あなた でんわ ほしいですか?」
「???! Are you this front?」
「Yes.」
「!Sorry! I’ll go to the front!」

必死で伝えようとした相手は、
ゲストハウスのフロントだったのです(笑)。

その後、改めて携帯を借りて電話。

・・・うん。ここは私の胸にしまっておくことにしよう。

電話して、良かったと思います。
ナップツアーさんや石川さんのアドバイス、
本当にその通りだったなぁ、と思います。
「言葉とかじゃなくて、彼女の声を聞きたい、
という気持ち」

手探りで、探して探して、ようやく見つけたもの。
自分の決断で物事が決まっていく、ということ。
常に選択肢の前に立っている私。
旅でも日常でも、それは変わらないこと。
決断するのが自分だからこそ、
結果に対してうれしく思う自分がいる。

やはり、シンプルなんだ。

オノタカマサ
オノタカマサ

後日談です。2003年当時は、今でいうブログにこの日記を投稿し、読者とのやり取りは2ちゃんねるのような掲示板サービスを利用していました。時折登場する人物たちはほとんどこの日記と掲示板を見てくれていて、いる場所は違えど「一期一会ですから、恋したら行くしかないでしょう!」などの応援を受けていました。SNS全盛の今よりもある意味リアルタイム感というか、濃ゆさがありましたね、、たぶん、インフラが日常か、そうでないかの違いもあるのかな、と思います。

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