バンコク。チャーイェン考察@ラマダメナムリバーサイド

引き算の卓越ブログ
この記事は約5分で読めます。

今朝はトンローのスターバックスまで足を伸ばしまして、その後はペッブリー通りを走り、ランスアン通り経由でウィッターユ通りを抜け、ガイトートジェーギーのお店場所を確認しつつ、サトーン通りを直進して突き当たりのジャルングルン通りにあるお店で食事。

食後に小道を歩くと、昔ながらのチャーイェンを飲ませてくれそうな屋台が片付け中(この記事冒頭の写真がそれです)。

そういえば、このタイプのチャーイェンが飲めるところって減ってきた気がする、、、

チャーイェンを飲みたかったのですが、片付け中のおばさんに飲めるか聞くに至らず、そうは言っても甘いものをちょっと口にしたいと思いまして、そばにあるラマダメナムリバーサイドへ。

「」に関する Google でのクチコミ

このホテルのラウンジ「THAI PAVILION LOBBY LOUNGE」はアメリカーノを注文すると、ちょっとしたクッキーをつけてくれるんですね。

しかも、タイ風ではなくてヨーロッパのクッキーです。

WiFiも貸してくれるので、今アメリカーノを飲みながら、コレを書いています。

チャーイェンとは何?

タイで経験したことがあれば、ああアレね、わかる、ハマるよね、となること間違いなしのこのドリンクは、タイ風ミルクティーとでも翻訳できるドリンクです。

https://ja.wikipedia.org/wiki/チャーイェン

もし飲んだことがなくても、タイに来たことがあれば、乳橙色、オレンジの乳白色のアレ、といえばピンとくるかもしれません。

このドリンク、紅茶といえば紅茶なんですけど、紅茶色ではなくてオレンジ色なんです。

そこにミルクがたっぷり入りますから乳白色も混ざった色味になります。

そしてお味の方はどうかというと、、、もんのすごく甘いんです。

普段甘い飲み物を飲まない人でもハマる魅惑のドリンク

僕は普段から砂糖入りのドリンクを飲むことは滅多にありません。

コーヒーでも紅茶でも砂糖を入れずに飲むことがほとんどで、例外はというと、トルコやインド、ヨーロッパで「こっちではこういうふうに飲むんだ」と現地の方々のレクチャーを受けた場合です。

タイでも同じでして、チャーイェンに興味を持って、注文してみると、コレでもかというくらいに砂糖をドバドバ入れられちゃいます。

そんなに入れたらミルクティーじゃなくてティーミルクだよ、って思うくらいにミルクも練乳もタップリです。

で飲んでみると、エライ甘い。

こんなの飲めないよ、と言うとタイの方々はコレがいいんだよ、といいます。

すると不思議なもので、暑い地域であることもそういう気持ちにさせるのか、コレが無性に飲みたくなるわけですよ。

ウマいチャーイェンが減っている?

昔は街の至る所でいただけたチャーイェンも、最近は見つけることが難儀するな、と感じるようになりました。

チャーイェン自体、あるにはあります。

しかし、作り方が変わってきているのです。

たとえば、作り置き。

どこでつくったのか、どういう作り方なのかはわかりませんが、ポットに入れたオレンジ色と乳白色のチャーイェンをカップに注ぐ様子を見る度に、とても残念な気持ちになります。

たとえば、粉を溶かす製法。

ミロとか、あんな感じのドリンクのように、チャーイェンも専用の粉があります。

それをカップに入れてお湯で溶かし、その後氷を入れて練乳を追加して、、、という作り手を見る度に、本当にガッカリしてしまうのです。

おいおい、チャーイェンはそうじゃないだろう。

あの濃ゆいオレンジ色の紅茶を抽出してこそのチャーイェンだろうと。

そうなんです、作り置きも粉も、あの濃ゆさがないんです。

濃ゆさにこそチャーイェンの真髄がある

じゃあチャーイェンってどうつくるの?

ってことですが、専用の網の中にタップリ入った紅茶の茶葉をポットに入れ、そのポットにアッツイお湯をジョワーッと注ぎ込み、濃ゆい紅茶を抽出します。

濃ゆくするために、スプーンとかで茶葉の入った網をこするようにする作り手を見ると期待感マックスです。

そして砂糖投入はコレまた期待に応えるように、2杯3杯どころではなく、5杯7杯は当たり前。

抽出したオレンジ色の甘ーい紅茶を氷たっぷりのカップかビニール袋の中にジャバーっと注ぎ込み、コレでもか!というくらいにミルクを入れ、仕上げに練乳をタップリ。

最後はストローをさして、20バーツ前後のお金と交換です。

ひと口飲むと、ああ、タイに来て良かったって思うんですね。

手間ひまかけた、まさに職人芸のチャーイェンは、味もさることながらその存在感も濃ゆいんです。

効率化クソくらえ

個人的には効率化も必要だと思いますし、きちんと利益出して稼いでいただかないと、と思うのですが、

チャーイェンが愛される魂の部分を売り渡してしまうと、それが効率化に必要だったとしても、いずれ消えてなくなるだろうな、と考えています。

インドに行って、粉から作るチャイを飲みたい人は、多分いない。

たった一杯のチャイにコレでもか!!!と贅沢に時間をかけてつくるところに、僕はチャイとインドの魂がある、本質がある、MSPがあると感じています。

それを放棄するなんて、、、ちょっと、ねえ、、、

この記事をチャーイェンの作り手が見るとは思えませんが、こんなこと考えている人もいるんだよ、ということを知っておいて欲しいなぁ、と思うのです。

P.S.
ちなみに、、、タイ語でチャーとはお茶でして、イェンは冷たいとか、程よく涼しいとか、そういう意味です。

ミルクはノムなので、チャーノムイェンじゃないの?と昔聞いたことがありましたが、チャーイェンだと。

普通のアイスティーはチャーダムというのですが、ダム=黒とは言っても砂糖入りがデフォルトです。

じゃあ砂糖抜きは、、、わかりません、、、なぜなら僕もタイに来たら、甘いチャーイェンかチャーダムがデフォルトだからです。。。

コメント

タイトルとURLをコピーしました