富山駅のそばでプロモーションの全体設計をしてから出発しようと考えていたのですが、雨も降っていたしまたホテルに戻って荷物を持っていくのもなんなので、
自分としてはめずらしくホテルを早めに出て富山駅に向かい、みどりの窓口に並んで広島までの乗車券と新大阪までの特急券を購入。
先日高松から神奈川に戻る時、岡山までの切符を買ってから買い足せばいいかと思ったら、思いのほか切符代が上昇していたのでその学びを活かしたという感じ。
みどりの窓口の女性が言うに、そうですね、広島まで買ったほうがいいですよ、でも、大阪で降りてから新大阪で乗ることは、この切符だとできないので、新大阪降車の新大阪乗車にしてくださいね、と。
電車に乗ることは結構あれど、そんなルールなのかと驚くことってあります。そういうときって大体が、僕自身は自信満々なんだけれどもそれを空振り三振というか、そんな感じ。
コーヒーを飲んだあと、プラットフォームに上がって北陸新幹線のかがやき505号を待つ。その女性が用意してくれた席は、5号車の5番E席。505号5号車5番E席。気が利いている人だなと笑いながら、乗車。
北陸新幹線はそういえばその昔、東京から軽井沢まで行った時に、あれは長野新幹線だったかな、まあ乗ったことがあったかもしれません。ブルーに金色のライン。その流線型のボディはもちろん、色遣いにも見惚れてしまいました。
金沢到着後はサンダーバード20号に乗り換え、新大阪まで。
先ほど、間もなく京都というアナウンスが聞こえ、いま鴨川を横切りましたが、ちょっと前までは琵琶湖の西側、湖西線のほうですね、そこを琵琶湖を左手に見てサンダーバード20号は疾走しておりました。
金沢、加賀、小松、福井、鯖江、という順番だったかな、琵琶湖に到達するまでに聞いたことのある地名を走り抜け、そして今京都に到着。新大阪まであと20分程度。
名古屋から富山までは高速バスを利用し、富山から広島までは電車利用を選択。
移動手段を変えると、車窓から見える景色も変わりますし、乗っている人たちの雰囲気も変わる(ような気がします)。
そういえば、昨日のディナー会に参加したカノウさんもサンダーバードで富山にやってきたと言っていたな、ということを思い出しまして、フカイさん行きつけのカレー屋さん、というかカレーバーになるのかな、そこで言われた言葉を思い出しました。
「見ている世界が広いですよね」
程よくなのか、かなりなのか、お酒を飲むと呼吸ができなくなる僕にはフカイさんの酔い具合はわからなかったのですが、そうそう、小野さんは世界観がね・・・とか頷いているような感じでして、そういえば先日もそんなことを言われたなとか、他の方々にも異口同音に言われたな、ということもまた、思い出しました。
見ている世界が広い、とは自分で認識していなかったと思いますが、そう言われてみると知り尽くしてみたい、とか、そういう欲求はあるのかもしれません。
雲上の景色とか地球の景色とか、人は飛ぶことができるんだとか。
景色を見て感じるのは、もちろん緑豊かで、空が青くて、水が澄んでいて、ということもありますが、山間のダムに人の知恵や力を想像したり、ビルや橋、そびえ立つお城の城壁を下から見上げ、人工物の中に挑戦とか情熱とか、そういうものを感じたり、車窓から見える家々の中に住む人々の姿を探したり。
まだ見ぬ人の姿を求め、移動しているんじゃないか、という気がしてきます。
生きていて毎日高揚するのは、どうあっても知り尽くせないだろうという絶望と、オレはやるという情熱。
広い世界を感じるのは、世界は広いということを証明したい、ってことなのかもしれません。
自分の考える事は先人たちの知恵があればこそと敬意を払いつつ、しかし自分の考える事はきっと世界のひとつにすぎない。
まだ見ぬ世界、まだ見ぬ自分を発見する。
そろそろ、新大阪です。
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