可能性を開けておく(抽象度のコントロール)。

ビート・ザ・コントロール
この記事は約3分で読めます。

神戸の雰囲気が思いのほか気に入りまして、その理由はなんだと考えた時、目の前には海があり、背後には山々が連なる、というのがそうなのかな、とふと思いました。

古さと新しさが混ざりあうというか、そういう感じもまたいいなぁ、と。

今日は先程までクレイジーパパの集いがありまして、その後はスーパーコンピューター京の見学に。

キラキラと淡々と担当者さんに質問を繰り出す伊藤カンちゃんが頼もしいと感じたひとときでした。

現在、ホテルに戻ってきまして、これを書いています。

さて、昨日話した抽象度のコントロール。

これってコピーを書くときとかには割と聞く言葉かもしれませんし、一方ではじめて聞いたという方もいるかと思いますが、

ここでは抽象度って何、ということには触れず、コミュニケーションをするためには抽象度のコントロールが役に立ちそうです、という話をしようと思います。

僕は抽象度のコントロールをする利点というのは、他者や自分とのコミュニケーションを円滑にすることにもあると考えています。

コミュニケーションを円滑にするの反対は、コミュニケーションが円滑ではない、すなわち、意思疎通ができていない状態を指すと思います。

どんな時に意思疎通ができていないと感じるかというと、たとえば、「これは僕の価値観に合わないから結構です」などと言われた場合。

相対主義になっている場合ですね。僕は僕、あなたはあなた。お互いに干渉なし、みたいな。

わかりやすい例があればいいな、と思うのですが、たとえば「フルオーダーのスーツを購入すること」に対して、「それは僕の価値観に合わないから結構です」と言われたとします。

オーダースーツに対して抱いているイメージが、高価とか完成まで時間がかかるとか、そういうものだとその人が考えており、服装にそこまでお金も時間もかけたくないと考えているならば、確かに「価値観に合わない」かもしれません。

しかし、この人が例えば、「持ち物は長く使えるものを好む」ような性質、コストパフォーマンスに価値があると考えているのだとしたら、

むしろフルオーダーのスーツを購入することに興味をもつかもしれません。メンテナンスをし続ければ、10年でも20年でも着ることができると聞きますし、そう考えればそれほど高いわけではない(私見です)。

価値観というのは抽象度を変えることにより変化する側面もあると考えておりまして、

服装にお金も時間もかけない、というところだけ着目してしまうと高価であるだけでフルオーダーのスーツを購入することは「価値観に合わない」となるわけですが、

コストパフォーマンス重視、というところに気づくことができれば、メンテナンスすれば長持ちすることを考慮すると、むしろフルオーダーのスーツっていいんじゃない、となる。

つまり、ある抽象度、視点からするとフルオーダーなんてもってのほか、であるのだけれども、ある抽象度、視点からするとフルオーダーってお得だよね、となるわけです。

うーん、たとえとしてこれがいいかどうかはわからないのですが・・・ちょっと眠くなってきたので、このへんで。

明日は、大阪から更新しますね。

セールスライティングスタートアップガイドの無料入手はココから↓




コメント

  1. より:

    またまたすいません。コメントです。仕事柄、抽象化の作業が日常茶飯事なもので。あるい意味、抽象化自体が日々の仕事と言ってもいいくらいです。

    抽象化とは、英語だとabstraction、抽象化の反対は具体化、ただし具体化に対応する英訳は状況に応じてわりとたくさんあります。抽象化の一つとして一般化(generalization)という操作があります。コンピュータプログラミングの界隈では「汎化」などと言われることもあります。一般化の反対は特殊化(specialization)です。もう少し「具体的に」に例を挙げると、りんごがひとつありまして、もうひとつありまして、合計でおいくつ、という時、私たちは頭の中で「1+1=2」という計算をしていると思うのですが、この「1」というのはご存知自然数で、この文脈で言えば、「りんごひとつ」という概念を抽象化している、と言えばます。りんごでもジャガイモも栗でもひとつあれば、その個数という性質において「1」という数字で一般化することが可能です。

    以上のことを踏まえて「一般化」しますと、一般化という操作は物事(概念)のある一部分だけの特徴を抜き出す操作、あるいはいくつもある具体物(概念、事例、命題など)の共通部分を抜き出す操作、手続きであると、言えるでしょう。モデル化とか、数式化とか、理論化とかとか科学の営みというのはまさに抽象化の抽象化の抽象化の….と続いていく作業といえるのかもしれません。

    小野くんの言うところの抽象度の変化、というのは世の中の色々な事象、事物の共通項あるいは物事の本質を見る視点を持つ、ということかもしれませんね。違っていてもあしからず。失礼しました。

    • ono takamasa より:

      ありがとうございますー

      まさに、そのとおりです。

      翻訳に感謝です。自分の頭のなかにあることを書いているのですが、
      マーボーくんが翻訳してくれる方が、わかりやすいです。

      ありがとうー!

      • より:

        毎度どうも。めでたく!?合意いただきましたので追加翻訳です:)

        なぜ抽象化の作業(抽象度のコントロール)が意思疎通の円滑化につながるのか?それは、抽象度が上がるとその視点、考え方は汎用性が高まるからだと思います。例えば、

        1+1=2

        x + y = z

        と、もう一段抽象化すること(x+y=zという計算方法の視点を持つことで)でりんごひとつとりんごひとつ、から、りんごx個とりんごy個の合計計算に汎用化させることができます(りんごである必要はないですが…)。

        つまり、自分には関係ないと思っていたこと(自分の価値観と異なっていると思っていたこと)でも抽象度を上げることによって(汎用的な視点を持つことで)関係性が見えてくることがあるからではないでしょうか。あるいは自分の価値観と重なる部分が見えてくるからではないでしょうか。小野くんの例で言えば、フルオーダーのスーツを買うことの見方(意味、価値)が変わってくる、ということでしょうか(違ってたとしてもあしからず)。

        ただし、汎用的な視点を持つことの欠点も押さえておくといいかもしれません。いろいろなことに当てはめられる考え方というのはときに、先入観になったり、他の視点や新しいアイデア生成を阻害する可能性があります。それは小野くんが前にグログで言っていた「色眼鏡」に相当するかもしれません。これを防ぐ方法は…個人的にはいろいろ思うところはありますが、またの機会があれば。ご参考までに。

        • ono takamasa より:

          ありがとうございます!

          エラく参考になりまして、感謝です。

          色メガネに相当することを防ぐ方法は
          またぜひお願いしますー!

タイトルとURLをコピーしました