昨日は新宿で鉱脈プロジェクト全体設計と商品企画のミーティングをし、今日は週末のミーティングに備えて地元のカフェ探しと商品企画。
僕の地元は相模原市は相模原市でも津久井湖という湖のそばなのですが、津久井湖より西側はランニングで通る程度でそのさらに向こうにはなかなか行きません。
大学生の頃に山梨県の山中湖まで車で行って、ソフトクリームを食べることが一時期流行ったのですが(僕だけですけどね)、その時以来ではないけれど日中から津久井湖より西側に車で来たのは久々でした。
見つけたカフェは倉庫を改装したエライスペースにゆとりのあるカフェでして、ロードサイクリングをする方々用に店内に自転車置き場が設置されており、いかにも倉庫っぽい外装とウッディーで温かみのある内装は、自転車やドライブついでにちょっと立ち寄ろうかな、という雰囲気を醸し出しています。
津久井でこんなカフェが出てきたか、とちょっと驚くとともに、地元意識なんですかね、誇らしげな気分になりました。
それで思い出したんですかね、先ほど、Ring the bell!向けに映像メッセージを撮っていたのですが、そこでこんな話をしました。
かねてから僕は、可能性を広げるとか自分は何にでもなれるという話をしていたのだけれども、そう信じる半面で違和感も感じていました、というよう話です。
フィンランドの教育を知って、ああ、これかな、と思ったのは、「あなたは何にでもなれる」という意味で可能性を広げるというよりは、「自分自身を知ることで、あなたは望む自分になっている」という意味での可能性を広げるです。
大人になってからも可能性を広げることができるのは素晴らしいことなのかもしれませんが、その可能性というのが誰かの人生を歩むことができるという意味での可能性であれば、僕は自分自身を大切にしていないと思ってしまうのです。
あまりこういう言い方は好まなかったのですが、自分の個性、生まれ持ったものってあります。
もうちょっと言葉を加えると、生まれ持った環境により、個性というものは唯一無二のものになります。
環境が良いとかそうでないとかは置いておきまして(仕方がないですからね、、、子どもの頃は。だからこそ、社会で子どもを育てるという環境を、僕は尊いと思うのです)、そんななかで育まれた個性、自分自身というものを活かすことが、大切なんじゃないかと思うわけです。
自分を知るために、僕は両極からのアプローチがいいんじゃないかと体感しておりまして、ひとつは何でも経験してみること。その時、自分では経験しないようなことを経験できる環境に飛び込むことをオススメします。
自分が慣れ親しんでいる環境では、新しい経験を何でもするというのは、恐らく難しいですから。元に戻ろうと、ホメオスタシスが働きますからね。
だから気分はよろしくないんだけれども、居心地が良くない環境に飛び込んで新しい経験を何でもする、っていうのは大切だと思いますし、体感しています。
セールスライティングのセミナーもそうでしたし、木坂さんのセミナーもそうでしたし、島田さんとの付き合いもそうです。
自分では経験できないことを経験するからこそ、気づかなかった自分を知ることができるのです。
そしてもう一方は、自分のルーツをたどり、深めていくこと。
むしろこっちのほうが、今という人生を豊かなものにするには大切なんじゃないかと、プロジェクトの打ち合わせや商品企画をしていると思います。
新しいことを体験するというのは、一歩間違えると「自分は何でもできるんだ」というフワフワした、口では何でも言えるんだというものになりますが、ルーツを辿るというのは経験を辿ることでもあります。
自分がつくってきた道を逆方向に歩き、更にその先へと行くならば、両親や祖先たちがつくってきた道をたどればいいだけです。
こういう言い方も好まないですが、答えはひとつなんですよね、いや、答えというよりは経験という客観的な事実は。
セールスライティングを教えたり、自分という器を広げたり、そんなことをしているとおかげさまでいろいろな人から連絡をいただくようになり、話を伺う機会ができました。
しかし話を聞いていて思うのは、もっと自分を知ったほうがいいんじゃないかな、とか、自分の経験にフォーカスして、自分を深めていくことで、逆に自分がなすべき可能性というのは見えてくるんじゃないかな、可能性は広がるんじゃないかな、ということでした。
セールスライティングも自分という器を広げるための新しい経験も、手段であるにもかかわらず、セールスライターになりたいとか、独立起業したいとか、時間と場所の自由がほしいとか、目的にしてしまっているような世の中の空気を感じています。
でもコレはあなたという人生の目的ではない。誰にでも言えることなのですから。手段は、目的によって輝くのです(私見です)。
自分は何ができるんだろう、自分はこんなものではないはずだ、と願う人ほど、まずは自分のルーツを辿ってみるということを、やってみてはと思います。
セールスライティングを学びはじめた僕の目的は、長男との関係性を「お父さんと息子」のものにしたい、でした。ルーツをたどり、僕の子どもの頃を振り返ると、それは当然の目的のように思います(僕の実家に来てくれた人なら、ああわかるとか、言ってくれそうです)。
大切なのは、ゴールデンサークルでも言われている、「なぜ」、WHYです。
なぜなぜなぜと考えて、そして自分自身のルーツ、経験と掛け合わせてはじめて、その人ならではの目的が言語化されるのですから。
会社経営も商品企画も、ここからかな、と思います。
津久井の空気のせいか、言葉が増えました。このへんで。
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