木坂さんのマスタークラス終了後、とんかつを食べに行くというので両国のとんかつ屋さんへ。
最初カツカレーを注文しようとしたところ、食いトレ部部長が「カツカレーはデザートです」というので、部長のいうことは聞いておかないととなりまして、チーズとかしそとかにんにくのはさみ揚げロースカツ定食を食べ(正式名称は店の名前がついていました)、その後で中平さんが気を利かせてくれてカツカレーを注文。
途中部長が勝手に手伝ってくれたこともありまして、定食もカツカレーもゆとりをもって食べ終わり、その後で気づいたことがありました。それは何かというと
カツカレーって美味しくはないんですよね、というもの。
好きは好きだけど、美味しいわけではない。ストライクゾーンが広い僕は美味しいとはいうけれど、カレー単体のほうが美味しいし、とんかつ単体のほうが美味しい。
幕の内弁当に美味しいものはない、とは島田さんを介して聞いた木坂さんの言葉ですが、これにはうなずくばかりでして、確かにいろいろ入っていてお得そうに見えるんだけれども、一つ一つのおかずも全体としても際立つ印象はなく、ボヤッとしてしまう感じ。
一つ一つのおかずがいわゆる一級品であれば美味しいのかもしれませんが、それって幕の内じゃないというか、別の何かなんだと思います。あるいは一つ一つは二級品でも全体として一級品であることがむずかしいというか。
カツカレーもそれに近いものを感じるんですよね、ボヤッとしてしまう。
例えば美味しいと評判のカレー屋さんがある。そのカレーを食べたら美味しいと感じる。しかしそこにカツが入ってしまうと、味がぼやけるというか。
銀座のバーのカレーやサクララウンジのカレーを僕は好むわけですが、あそこにカツが入っていたらどうしようかと考えると不安になる程度に、カツカレーというのは難しいと考えているわけです。
単に一級品と一級品をくっつけても一級品にはなりえませんから。野球もそうですよね、いわゆるエースで4番バッターばかり集めても、強いチームになるとは限らない。
調和、バランスがカギを握るんだと思います。「カツカレー」としてのバランスがモノを言う。
こう考えると、これまでカツカレーをどこに行っても食べ続けてきましたし、お店に入って注文するカレーでは「カツカレー」が一番でしたが、味にこだわって食べてきたわけではないんだな、ということがわかります。
単に、カツカレーが好き・・・というよりも、それを注文することが普通なんですよね、たぶん。家では普通のカレーは食べることができますから、外に出たときはカツカレーを食べたい。そういえば、家で食べるカツカレーほど難しいものはないな・・・。
本当に美味しいカツカレーはあるのか。
僕にとってのロマンといえるこのテーマを追求するにあたり、最初は情報収集からということで、リサーチしてみたいと思います。
続きは、また。
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