ビーコンコア・バリュー発見&自分プランニング合宿@箱根の2日間が終了。今回の開催場所は塔ノ沢にある福住楼。
ゲストとして参加してくれたセルフイメージ先生の小坂さん、そしてアシスタントとしてやってきた僕の従兄弟であるアキノリ。温泉から出た時、部屋に戻る途中にある案内板を見ながら、「ここは夏目漱石や川端康成、吉川英治などが文筆活動をした場所なんですよ」と説明。建物自体が重要文化財に指定されており、部屋それぞれの趣が違う宿。
例えば僕らが泊まった部屋である「せせらぎ」は川に面しているので、常に川音が部屋に聞こえてくる空間。ガラス戸はなくて障子をあけるとそこは外。その景色と音には小坂さんも感心したようで、「箱根にははじめてきましたが、いいですね」との感想。
合宿の男性部屋として手配した「桐6」は、川ではなくて庭側。だから音は何一つ聞こえてこない、静寂な空間。確か「桐3」はその静かさから、川端康成さんが好んだ部屋だとか。
そんな空間ではじまった今回の合宿。ビーコンではマンツーマンのコーチングとタレント化プログラムというサービスの他、2015年10月に開催したライブセミナーというサービスが有るのみ。これまで「大事ですよ」と伝えていながらも、これに特化したものがなかったので、今回グループという形式で「ビーコンコア・バリュー発見&自分プランニング合宿」を開催した次第。ある意味、ビート・ザ・コントロールという価値からすると一番大事なサービスになります。
コア・バリューという意識的に考えるのみならず、ふと湧いてくる言葉に委ねることも必要な価値観を書き出すにあたり、環境はいいものを用意しようと考えていました。そこで、川や木々、そして温泉から発生するマイナスイオンに満ち満ちた福住楼を選択した、ということです。
13時に全員が集うと、まずプログラムのタイムテーブルと狙い、書き出す時のヒントを解説していきました。木坂さんのセミナーで学んだことを早速使わせてもらい、島田さんの考え方やワイズマンの教えを織り交ぜながらの説明。そして自己紹介を経てグループワーク。その後は個人ワークを行い、自由時間へ。
自由時間と言っても女性陣は2時AMあたりまで、男性陣は4時30分AMあたりまで、各部屋で考え方やコア・バリュー発見のセッション。
小坂さんがひとりずつエピソードを聞いてコア・バリュー発見のヒント、パラダイムシフトを促していたことは、参加者にとってエライインパクトだったんじゃないかな、と思います。
個人ワークの「その人の主張を一言で表すと?」で最も伝えたであろうアドバイスは「両極をみてください」というもの。
たとえばですが、「良い父親でありたい」というような内容の一言が出たとします。僕はこういう言葉が登場すると「本当かな?」と感じるようになっていて、なぜならそれは、誰にとっても耳あたりの良い、木坂さんの言葉を借りるとアンタッチャブルなものだから。不可侵の領域。
これを否定しようとする人はいないでしょう。実際、こういう価値観は多くの人が持っていると思います。では、これが自分の「多くの人が◯◯だと思っているが、自分は△△だと思っている」に繋がるか?といえば難しい。なぜなら、だれにでも言えることだからです。もちろん、これを本当に思っている人もいるでしょうが、今回の定義からすると適切ではない。
だから真逆をのぞいてみる。すると、これまでやってきた行動の過程や結果から新たな像が浮かび上がってくる。確かに良い父でありたいという価値観もあるけれども、安心とか安定とかからは真逆の挑戦、チャレンジングな人生を求めているのではないか、ということも見えてくる。
自分の主張やコア・バリューを発見するにあたり、この真逆を見るというのはエライ大事。
ちなみにこれはコピーもそう。ヘッドラインを書き出すときに真逆を見てみると、驚きというヘッドラインにマストな情報が加わりますし、だから反対語辞典はなかなか使えますよ、という話。
コーチングでもタレント化プログラムでも、これまで僕はコピーの話をあまりしてきませんでしたが、この合宿で話した「両極を見る」はコピーでも使える考え方。ぜひマスターしてほしい、と思います。何より、コア・バリュー発見のためにも。
31日の朝食後は、自分の主張をブラッシュアップしてもらい、それを書き出し直したりし、出来上がったものを個別で僕に提出。
ひとりひとりにアドバイスを送り、最後は退出時に「自分の主張」を語り、ビデオに収録。そして2016年12月31日の自分宛てに書く手紙を僕に提出し、合宿終了。
真逆を見るだけではなく、今回のワークで行ったことや伝えたことは、どれもコア・バリュー発見やセールスコピーライティングで使えるもの。
自分でピンと来ないとか、いい商品だとは思えないとか、良い文章とは思えないとかって時、これは私見ですが、書き手の主張がないんですよね。主張が見えないから、「どこかで聞いた話だな」となる。
クラスメイトに話したら「うんうん、そうだよね」と大多数が頷く話に価値などない。自分だけが語れる、自分だけが経験上語れること、人に話したら顔をしかめそうな経験にこそ、人は貢献やつながりを感じるんだと思います、
ビート・ザ・コントロールでいきましょう。
小野貴正
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