昨日だったと思いますが、たまたま父が観ていたテレビを眺めていたら、『球辞苑』だったかな、こんなタイトルの番組が放映されておりまして、一緒に見ていました。
青い稲妻と呼ばれた松本さんがゲスト的に参加しており、日本のプロ野球界で「リード」が上手な選手にリードの極意を聞き出すというもの。
盗塁ではなくてリードに的を当てるなんて、コレはなかなか玄人好みの番組だなと思いまして、眺めていました。
一塁ベースから4歩の位置までリードするという選手もいれば、靴でいうと12.5足分の位置までリードするという選手もいる。
共通して興味深かった考え方は、ピッチャーからの牽制はされるものではなくて、「させる」もの、という考え方です。
ランナーとして類に出ると、盗塁を考えたり、ヒットエンドランを考えたり、送りバントを考えたりとしていましたが、ピッチャーに牽制させるという視点はありませんでした。
広島の一番打者である田中選手が一塁に出た場合、二番打者である菊池選手の打率は3割から3割3分にまで上がるのだとか。
田中選手いわく、ピッチャーには走ることを意識させておき、ストレートを投げる確率を高めているとも。なるほど、盗塁された場合、ストレートの方がキャッチャーのミットに収まるスピードが速いので、キャッチャーから二塁への走塁でアウトにしやすくなると。いや、野球は頭脳戦ですね。
他の選手も言っていたかどうか覚えていないのですが、巨人で代走として活躍した鈴木尚広さんは、ピッチャーとの駆け引きに集中するために、事前準備をすべてやっておくんです、と語っていました。
緊張感を客観視して冷静さを保つことや、試合中はピッチャーなどを観察して癖を掴んだりしておくことなど、できる限りの準備は全てやっておく。
そして一度代走で塁にでたら、ピッチャーとの駆け引きにだけ集中する。なぜなら、重心をどうしようとか、リードをどこまでにしようとか考えてしまうと、何らかの迷いが生まれるから、ピッチャーとの駆け引きで優位に立つことはできないからかな、とか考えてみました。
他の選手が言っていたのですが、よろしくない方向に考えるようになったらダメだと。ああコレは仕事でも同じだなと思ったんですね。
走れ走れという声に走らされたらダメだと。あくまでも自分が主体で能動的に走ることが大切だ。
こんな話もしていました。
自分の仕事を振り返ってみると、周りから急かされているような気がして、その声に動かされる時にはそれ相応の仕事になってしまうという感覚を持っています。
いい仕事というのは、自分自身が推進力となって、周囲の声に関係なく動いているときにできるものだったり。
そういう在り方ができる人であること。
そのためにも、常に先へ先へと能動的に思考して行動し、ゆとりとか余裕を持っている自分である。
それが必要だな、と思いました。
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