どこで見かけたのか、失念したのですが、目を引いたので書いておこうかと。
日本の入浴文化は外国からすると異質で、なぜなら、飲み水で入浴するから、というもの。
これ見たとき、一瞬何が書かれているのかを理解できなかったのですが、しばらくぼーっとしていると、そういえば確かにそうかもしれないな、と思うようになりました。
僕の経験であり、皆が皆そうではないかもしれませんが、基本的にタイでは水道水を飲むことはなく、浄水するか、ミネラルウォーターを買うか、という選択になります。
一部、日本の方でもタイの水道水を飲んでなんともない、という人もいらっしゃるようですが、基本的にはタイ国籍の人であっても浄水して飲むのは普通かと。
しかし日本の場合、水道水をそのまま飲むことって基本的にできるじゃないですか。浄水する人もいるけれど、浄水しなくても飲める。東京都も確か、水道のお水は美味しいよ、とか電車のDMとかでアピールしていたように思います。
安全性とか、そういうものはさておき、前提として日本においては水道水は飲み水である、と言うものがあると思うんですけれど、タイではそれがない(私見です)。
例えば、これはタイに限りませんが、日本においてはバスタブってホテルとかでも標準装備だと思います。最近はシャワーのみのホテルもありますし、多機能シャワーという感じでまあエラい上からも横からもシャワーが出るものもある。部屋にバスなしの場合は別のフロアの大浴場に行ったりするわけですが、そこにも湯船はある。
しかし、タイで昔住んだことのあるアパートは、バスなしのシャワーが普通でしたし、割といい値段のコンドミニアムであっても、バスタブ付きは希少であることに気づきます。
バスタブ付きって、タイからすると少数なのかもしれないな、と。実際それは上海でもギリシャでもトルコでもそうでした。
いわゆる5つ星ホテルであればバスタブ付きの可能性は高いけれど、標準的な装備はシャワーだけなんじゃないかな・・・タイだと、温水シャワーも高級部類に入るイメージがあります(暑いので、水シャワーでちょうどいいのです)。
バスタブについては思いを巡らせたことがありましたが、そこに張るお湯が飲み水、という発想はなかったので、そう考えてみるとバスタブにお湯を張ることが基本である(と僕は思っていますが)日本は、タイからするとエラい贅沢な国なんじゃないか、そんなふうに思います。
長男も次男も水遊びが好きで、お風呂ついでにバスタブにゆるめのお湯を張ることもあるのですが、日本のお湯に比べると気になってしまうのは、その色。
水道から出る水であっても、いや、もしかしたらバスルームの水と台所の水は異なるのかもしれないけれど、やや赤褐色なんですよね・・・。
安全性とかそういうのはともかく(わからないので・・・)、日本のホテルでバスタブにお湯を張ると、透明どころか透明すぎてやや青みがかる場合だってあることを思い出してみると、
なんだかお風呂に入ることができるのは、とても贅沢でありがたいことなんじゃないか、と思えてきました。
飲み水、というのはたぶん、キレイな水であり飲用としての資源であり、という意味もあるように思いますが、インドのハリドワールでガンジス川での沐浴を思い出してみても、そうだよな、と感じます。
生まれ育った環境による捉え方の違い、知っておきたいと思います。
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