セールスコピーを書こうとしても、人に伝える文章を書く技術が伴っていない場合、セールスどころか読まれない文章ができあがる。
これは残念なことなのだけれども、よくあることです。
コピーを教える方々は「文章力は不要です」とは言いますが、そもそも文章力の定義ができていないなかで「文章力は不要です」と叫ばれても、これは言葉遊びにすぎないよなぁ、と思います。
普通に文章が書けさえすればセールスコピーも書けるのですが、その普通の文章というハードルでツンノメル人がいることも事実。
読み手に理解される文章が普通の文章だとすると、一体どうやってそんな文章を書けるようになるのか。
自分がやってきたことを振り返ってみると、また理解される文章を書く人にはある種の特徴がありまして、それは、
*写経をし続けている
*本を読み続けている
これらかなぁ、と。もちろん両方をやり続けている人もいます。ちなみに「本」ですが、これはどちらかと言うと小説とかそういう読み物でして、ビジネス書やコピーの本ではありません。
ビジネス書をたくさん読んでいるけれども、普通の文章が書けない人はいます。
一方、小説などの読み物をたくさん読んでいる人は、普通の文章が書ける。
全員が全員そうではないけれど、僕の周囲はこんな感じです。
僕らが書き出すことのできる言葉というのは、僕らの中に在る言葉に限定されます。
食べたもので僕らの身体ができているように、僕らの言葉も読んだり聞いたりした言葉でできている。
そこで参考になるかはわかりませんがあらためて、僕が読んできた本を紹介します。
セールスコピーを学ぶ人から「どんな本が良いですか」と聞かれて答える本です。
『伝説のコピーライティング実践バイブル』
・・・「ビジネス書をたくさん読んでいるけれども、普通の文章が書けない人はいます」と書いておきながら、最初にぱっと思い浮かんだのがこれ。まさにビジネス書やコピーの本ですね。
ロバート・コリアーについては多くを語りませんが、これは読書としての本というより、写経題材としての本としてオススメしています。
僕自身もやっていますし、多くの方々がいわゆる「売れたセールスレター(と思われるもの)」を写経していますが、純粋に普通の文章が書けるようになりたいなら、『伝説のコピーライティング実践バイブル』を写経すべきです。
なぜなら、僕が知るかぎり多くの方々が写経しているセールスレターは、文章そのものは「どうかなぁ」と思ってしまうものもあるからです。
接続詞違いとか、助詞の連続とか、そういうところに気がつく細やかさを持って欲しいんですよね、僕の希望としては。
だからそもそも接続詞違いとか助詞の連続が普通にあるセールスレターを写経したら、よろしくない。そういう文章を書く人になってしまうわけですから。
ちゃんと出版されている本だからか、神田さんが監訳者だからか、『伝説のコピーライティング実践バイブル』は文章そのものが読みやすく、普通の文章です。
そして写経をしていくうちに気づくかもしれませんが、「どこかで見た気がする」、という文章の構成に出会うと思います。
ロバート・コリアーという人物は一昔前の人物ですから、彼の書いたセールスレターを真似した重鎮たちも多いんじゃないかな、と思う次第です。
僕が紹介する本のなかで最も購入者が多いらしい本でもありますし、実際にこの本に登場するセールスレターをすべて写経した、という人は5人はいるかな、もしかしたら。
その5人の文章を拝見すると、理解される普通の文章を書いていますから、もちろん彼らは以前からそういう文章を書けたかもしれないですけれど、やってみる価値はあるかと。
『伝説のコピーライティング実践バイブル』で、ロバート・コリアーに普通の文章を学んでほしいなぁ、と思います。
続きはまた明日にでも。
P.S.
以前もブログで紹介していますね。この記事です。
P.P.S.
1年間、タイの家族の元へ帰らないと決め、この本を写経したりセールスレターを毎日書いたりしていました。個人的な体験からすると、そういう時期も必要かと思いますので、家族と別居してでも読む本、とした次第。
最も僕の場合、当初からタイと日本で別居していたので、別居という言葉の定義が、一般的ではないかもしれないですけど・・・。
コメント
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[…] 一昨日の記事では写経用に『伝説のコピーライティング実践バイブル』を。 昨日の記事では僕が好きな作品として村上龍のものを紹介しました。 […]