チャイナートという県にいます。
バンコクから車で北へ向かって3時間。位置的にはアユタヤの上になるわけですが、アユタヤにはバンコクから1時間で到着するのに対し、チャイナートは3時間。
チャイナートからさらに1時間北へ走るとナコンサワンという都市があり、ここは割と開けた街だったように思います。開けているかどうかの判断基準が、バンコクやパタヤ、チェンマイのようにナイトクラブがあるかどうか、というのはいささかアバウトな感じもしますが。
なぜチャイナートかといいますと、妻の父母両家のお墓参りに行くためです。9月9日に行おうということで、1日早くチャイナートにやってきて、妻の母方の実家で一晩過ごします。
妻の従姉妹のお姉さんが一緒にいくというので、僕は後部座席でゆったりさせていただきまして、一緒に行く次男のベッド代わりになっておりました。
ちなみに長男は家で妻の従兄弟と留守番でして、なぜなら学校から「宿題を全然やっていなくて…」と先生から電話が入ったからです。いわゆる、居残り勉強中ですね。いい経験になればと思います。
さて、車内では次男のベッドになるほか、どんな事をしていたかといいますと、茹で落花生を食べていました。運転しているお姉さんが気を利かせてドライブインで買ってきてくれまして、食べる?、と聞いてきたのでいただきますと。
僕は茹で落花生と言うと、その昔友人からエラい美味しいと言われたことがあり、家族でどうぞといただいたものを食べたことがありました。
しかし、、、美味しくなかったんですね。なんというか、ピーナッツと言うよりも大豆を水で膨らませたような、それでいて味がしない豆、という感じだったんです。
そういう思い出がありましたが、昔の記憶ですし、ところ変われば味も変わることをパクチーで経験しておりましたので、早速茹で落花生の殻をフニャリと割り、中のふやけたピーナッツをいただきました。
すると、、、そんなに塩が効いているわけではないのに、ピーナッツの味わいが生きていて、美味しい。
こ、コレは、と思った瞬間、落花生の殻をフニャリと割っては食べ、割っては食べと繰り返し、あれよあれよという間にビニールに入っていた茹で落花生がなくなりかけてしまいました。
友人にごめんなさいと言いたいですね、茹で落花生、美味しかったです。定義が上書きされました。
チャイナートについてからは妻のお母さんと次男とは別行動で、ラーブというひき肉のピリ辛和えサラダ、のような料理が美味しいと言われるお店に行き、お姉さんと妻とで食事を。
ちょっとした話題から、妻の両親が離婚したあとの話をお姉さんと妻から聞きました。こんな内容です。
妻が15歳あたりのときには両親は離婚されていたのですが、最初お父さんと一緒に暮らしていたそうです。しかし、妻のお父さんは昔から大型車のドライバーをやっておりまして、1週間の内5日ほど出っぱなしで2日ほど家にいる感じだったそう。
すると、1週間のほとんどを、お父さんの再婚女性と過ごすわけですが、妻が何か間違えをすると、エラい怒られたと。
タイバーツの5バーツか10バーツ硬貨で、眉毛のちょっと上のあたりをゴンゴンこづかれたそうです。
僕に対して指の第二関節で実演してくれたのですが、コレは痛い。お化粧の下にある傷跡も見せてくれました。そういえば、そんな傷あったなと思い出しましたが、傷つけられたものだとはつゆ知らず。
そんな体験をして、従姉妹のお姉さんに電話して、お父さんの元を離れてお姉さんたちと一緒に住むようになったそうですが(お母さんは、、、聴き取れませんでした)、ああ、エラい家族というか親族のつながりが深い家だなと昔思ったことが、なるほど、と感じられるエピソードでした。
ちなみに、お父さんともお母さんとも妻は仲がよく、お母さんは長男次男の面倒をみに、よくバンコクに来てくれます。お父さんとは最近会っていないそうですが、明日お墓参りに行くと告げたところ、じゃあ家に電話しておくよという感じでコミュニケーション良好です。
普段は刹那的で底抜けに明るい、悩みなどないんじゃないかってくらい感情の起伏がある妻ではありますが、昔の話を聞くとこれまで感じていた違和感に合点がいった感じです。
茹で落花生にしても妻にしても、知ることって大切。
ルーツは今現在に影響を与えているものですから、より知ろうと思ったらルーツを辿らなくてはならない。
そんなふうに思ったチャイナートでの出来事でした。
ルーツといえば、グレートジャーニーの南方ルート編も来週に控えていますので、自分自身について深く知る機会になればと考えています。
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