鳥居や拝殿では、なぜ真ん中を歩いたらダメなのですか?

グレートジャーニー
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グレートジャーニーシーズン2のテーマが日本人のルーツを辿るだったこともあり、行く先々で神社や御嶽に立ち寄りました。

立ち寄るだけでもよかったのですが、僕自身が直階という階位を取得しており、この階位だと一般的な神社では禰宜(ねぎ、と読みます)という神職につくことができるので、、、鳥居や拝殿を前にしたら参拝せずにはいられません。

神職でありながら、タイではよくお寺に行きまして、お坊さんにタムブンを行います。ごはんをあげたり、ですね。

ちなみにその昔、伊勢神宮は頭を丸めた者は正宮への参拝が禁止されておりまして、僧侶をはじめとするアタマを丸めた人々は、今でいうところの風日祈宮に行き、そこから遥拝したのだとか。

コレを知ると、神社にもお寺にも行くというのは、恵まれているのだな、と思います。時代性ですかね。

まあ、そんなワケで参拝するのですが、手水舎の作法や二礼二拍手一礼、、、四拍手でも八拍手であっても作法は美しくありたいと常に思っています。

特に意識しているのは、拍手の際の音。できるだけ澄んだ、清らかにキレイな音を出せるよう、無の境地で拍手をするように心がけています。

外国人観光客が増える中で、あの参拝作法は心を捉えるものだと思いますし、だからこそ美しい作法が夢にまででてくるよう、日々精進なのです。

さて、グレートジャーニーで外宮を歩いている時に、参加されたメンバーにこんな質問をしました。

「鳥居をくぐりますよね。正宮や拝殿で参拝を終え、鳥居をくぐるとくるっと回転して鳥居に向かって一礼(注:精確には一揖(いちゆう、といいます)、コレは軽いお辞儀のような感じです。一揖・一礼・一拝と進むにつれて、角度が深くなります。

ちなみに、上では「二礼二拍手一礼」と書きましたが、精確には「二拝二拍手一拝」です。角度は90度、お辞儀をした時に手のひらが膝小僧を包むところまで行くと、大体90度、コレが拝。膝小僧の上までだと「礼」になります)…しますよね?その時、右回りが正解か左回りが正解か、ご存じですか?」

コレは、鳥居に向かって左側に寄っているのか、右側に寄っているのかによって異なるのですが、左側に寄っていたら右回り、右側に寄っていたら左回りが正解です。

同時に覚えておきたいのは、鳥居や拝殿の真ん中を歩かない、立ち止まらない、というマナーです。

真ん中は神様の通り道と考えられておりまして、「正中」と言われています。そしてこの真ん中、正中には「おしりを向けない」というルールが有るのです。

だから、回転するときも、鳥居や拝殿の真ん中、正中におしりを向けないように回るのが正解なのです。

コレを知っていると、鳥居に向かって一歩踏み出すとき、また拝殿に向かって一歩踏み出すときに、どちらの足から踏み出すべきかがわかります。

向かって左に立っていたら左足から踏み出す。右に立っていたら右足から踏み出すのが正解です。

なぜなら、それぞれ逆の足から踏み出すと、正中におしりがちらっと見えてしまうからです。

もしコレを読んでから神社に行くことがあれば、ぜひマナーを大切にしつつ、透き通るような音の拍手を、鳴らしてくださると。

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