職人の技。

ビート・ザ・コントロール
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「小野さん、マグナーニの靴とかは裏が木で出来ているので、滑るんですよ。実際、ソレ滑りますよね?だから、こうして裏をゴムで補強してもらっているんです」

ダンコレの岡本さんと会うたびに、進行中のライティング案件や新しい仕事やビジネスの話をしつつ、ここ数ヶ月はファッション談義。

ファッション談義というよりも、男の身だしなみ講座というか、そんな感じ。

選ぶものひとつひとつに理由があって、こういうところにも神は細部に宿るだよなぁ、と岡本さんに会う度に感じる次第。

ダンコレでジャケパンを仕立ててから、ワイルドサイドの島田さんに「小野さん、靴も合わせたほうがいいですね」のようなことを言われ、それが頭に残っていたのか岡本さんに、「ジャケパンに合う靴ってありますかね」と聞く。

すると、この靴がいいですよ、とスエードの靴を教えてもらいました。それが、マグナーニ。

なんでもスペインの靴で、エライフィット感があるとのこと。

ダンコレのフィッティング用に数着のマグナーニがあったので、岡本さんが「小野さんこれ履いてみてください」と勧めてくれ、試し履き。

なにこれ、今まで履いていた革靴とは別モノなんですけど。

というわけで、岡本さんに勧められたからとマグナーニのタッセルローファーを探すことしばらく。ツヤ革のものは阪急メンズ感やイセタンメンズで発見したものの、岡本さんイチオシのスエードがない。

しかたがないのでインターネットで探すも、売り切ればかりで唯一検索にヒットしたのがこげ茶のもののみ。

ベージュを探していた僕はソレに満足することができず、アメリカの通販サイトを探すことに。

ソレで見つけたのが、ベージュじゃないけれどもネイビーのタッセルローファー。

ソレを履いてダンコレに訪問すると、冒頭のセリフで岡本さんが僕を迎えてくれた次第です。

それで、靴裏のゴム補強。

岡本さんが言うに、靴の修理屋さんでやってますよ、というので、先日岡山から戻ってきた時に立ち寄ってみました。修理屋さんに。

ゴムで滑らないように補強したいんですけど、と言うと、すぐに察知したのか岡本さんが見せてくれたような感じでゴムを試しに貼ってくれる。

これは大丈夫だろうということでお願いすると、「20分程度でできます」とのこと。

こういう修理をやったこと無いので思わず、「そんな早くできるんですか!」と話す。修理屋さんは、ええ、まあ、と言っては早速作業開始。

時折カンカンカンと金槌を叩き、靴底を叩いては釘を引っこ抜き、ゴムを貼る箇所をグラインダーみたいなもので研磨している模様。

どこを削っているのか不明ですが、火花が飛び散り、さらにカンカンカンと小気味よい音がしたと思ったら、

「できました」

と両靴をサッと提出。

裏をみると「うお!岡本さんと同じだ!」と目を見開き、履いてみると、「なんですか、このフィット感は」、と中をいじったワケじゃないのに履きやすくなっているような気がして、修理屋さんの仕事を褒め称えていました。

一見仏頂面だった修理屋さんも気を良くしたのか、まんざらでもなさそうに照れていました。

いい仕事、でした。

仕事をする際は、「職人芸ですね」と言われるレベルまでは腕を磨きたいもの。

ライティングも、同様ですね。

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