セールスコピーを学び始めてもうそろそろ3年。同時期に学び始めた方々がどうしているのかはわからないのだけれども、活躍しているといいなぁ、と思います。できれば、コピーを書くことで。
すでに、アプレンティスで学んだ中ではセールスコピーを書いていない方もいらっしゃいますけどね。セルフイメージ先生こと小坂さんはその代表格で、まぁ、コピーじゃなくてもよかったよね、と。ワイルドサイドの島田さんの場合、自己研鑚としての投資、という意味合いが強かったですから。本人も言っていましたが、そんなに課題をやらなかったですし(と本人が恐縮そうに話していました)。あ、でも自分で書くこともあるとか。確かにあのライティングの引き出しの多さは、語り尽くせないほどの力量が覗えます。
セールスコピーの学び方はダイレクト出版さんやその他の講師さんたちのおかげで大分型ができてきたように感じます。スワイプファイルを使えとか、写経しろとか。
でも、実際に書ける人ってエライ少ないよね、って思うのが僕の感想です。というか、書ける人は最初から書けている。書ける人はセールスコピーとは何だということを学んだら、それを応用してセールスレターを書くことができる。
それで、思ったんです。
世の中で耳にするセールスライティングを教える人たちが離さない不都合な真実とも言えるもののひとつに、「文章力は必要」、というものがあるんじゃないのかな、と。
セールスライター市場を広げようと思ったら、文章力が必要なんて言いたくないもの。ただでさえ大きくはない市場がもっと小さくなっちゃうからね・・・。
相対評価世代ならわかりやすいと思いますが、10段階評価で10とか9がいるなら、1とか2がいるってことです。単純に、5以下というのは学校での評価においては平均以下ということになりますから(これは決して真実ではないと思うものの)、「文章力が必要です」なんて言ったら、じゃあ俺ダメじゃん、となる。だから「文章力は必要です」なんて言わない。
代わりに、スワイプファイルを使ってください、マネしてください、コピーはコレクティブです、なんて言うわけです。
これは確かにその通りなのだけれども、語彙とか文法とか接続がわかっている人じゃないと、たぶん使いこなすことは難しい。
なぜなら当たり前ですが、スワイプファイルをそのまま使っていいわけじゃないのですから(盗作になっちゃいますよね)。
文章を書ける人は「いやいや!そんなまるまるマネする人なんていないでしょう。文章の構造をマネすればいいだけなのだから」とか思うかもしれません。しかし、文章が書けない人はそれがわからない。接続詞の「しかし」と「だから」の使い方がわからなかったり、語彙がないからずっと同じ単語を繰り返したりしてしまう。助詞の「に」とか「が」を連発しちゃったりね。
読まれる文章を書く必要がセールスコピーではあるのですから、文章力はいらないっていうのはおかしい。文法は関係ないというけれど、主語述語が一致しなかったり接続が間違っていたりしたら、読むのにエライ時間がかかるもの。二度読みしてくれるだろうなんて思ったらアウトです。セールスコピーを読む読者はいつでも、離脱する理由を探しているものですから。
木坂さんの「7つの鍵」ライティングセミナーでも、「語彙」「文章」「段落」「文章構造」という4つの道具箱の話は登場していました、そういえば。
ここから先は、それでも読まれる文章が書けるようになりたい、という人に向けてのものです。
個人的にオススメする改善方法は、
*レビューを受けること(おしりを叩く人がレビューするならなおよし)
*写経すること(ただしスワイプファイルは厳選。インターネット上で手に入るものはオススメしません。有名ドコロのセールスレターでも文章としてはよろしくないことが多いと思うので。いわゆるちゃんと翻訳された古典がいいと思います。ロバート・コリアーとかね)
*読書をすること(語彙を増やすとか)
*時事情報に触れること(これも語彙を増やすとか、読み手が使う言葉のリサーチを兼ねて)
*実戦で書くこと(セールスレター、ステップメール、ブログ、オウンドメディアなど)
こんな感じかな、と思います。
スキルを身体というか脳に定着させるにはアウトプットの量が大事なので、その分インプットする必要があります。ああ、そうだ。この時、おかしなスワイプファイルを写経する人もいらっしゃるので、ここだけはご注意ください。
ダイレクト出版の寺本さんが言っていましたが、「売れないセールスレターを写経したらダメですよ」と。もうひとつ、僕の私見を加えると、「売れていても文法や文章構造がおかしいものを写経したらダメですよ」と。
なぜか?そのセールスレターが仮に売れたんだとしたら、レターそのものではなくて、他のプロモーション施策やリストとの関係性に売れた理由があるんじゃないか、と僕は思うからです。読めないレターはどうやったって読まれないですから。
セールスライティングは素晴らしいスキルですが、冷静に客観視する視点も持ち続けるといいんじゃないかな、って思います。
P.S.
もうひとつ、とても大事なことがあって・・・それは、経験。文章を書く経験じゃなくて、人生経験。どれだけの経験をしてきたか、どれだけの人と触れ合ってきたか、によりその人物に深みが出るものです。文章にも、その深みが出るものなのですよね。選ぶ単語とか、ね。
P.P.S.
もちろん誰もがある程度の文章力を身につけることはできると僕は思います。S級やA級でなくても、買いたくなるセールスレターを書けるようには。それこそ小学校で習う文法で事足りると思いますので。
やり続けられれば、なんですけどね。ここが一番のハードルなんだろうなぁ。
P.P.P.S.
ロバート・コリアーといえばコレ。ビーコンコーチングの皆さんのほうが僕よりも写経しているっぽいですが・・・
http://beatthecontrol.net/l/u/xFBLxSmkHP7pa4pJ
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