ランニング中に気づいたことを記します。1ヶ月に10本のセールスレターを納品した時の話です。
会社で勤務していたのによくそんなに納品できましたね。こう聞かれることがあります。当時の僕にしてみれば、そうせざるを得なかったですし、皆さんもできますよ、と答えていたのですが、そう言えばコレは伝えていなかったな、という秘訣みたいなことがひとつあるかもしれません。
それは、スワイプファイルを活用したから、という回答です。
こう書くと、いやいや、自分もスワイプファイルを活用していますよ、というふうに思われる人もいるかと思います。しかし本当になかなかセールスレターを書くことができないならば、スワイプファイルを活用しているとは言えません。
なぜならコピーライティングとは、クリエイティブではなくてコネクティブだからです。
僕自身振り返ってみるとそうなのですが、クリエイティブしてしまっているときは、なかなか指先が動きません。ついでに、売れるレターを書くこともできません。レジが鳴らないので、クライアントはもちろん、その先におられるエンドユーザーもうれしくなりません。
スワイプファイルを使うときの間違いのひとつに、スワイプファイルのアイディアや構成を使っていない、というものがあります。
例えばヘッドラインを書いている時に、スワイプファイルではこう書いているけれど、僕はこういうふうにしたほうがいいと思うなぁ、とか、こういうアイディアに変更したほうがいいと思うなぁ、とか。
コレ、よくあるスワイプファイルの間違いです。「僕はこういうふうにしようかな」と考えるよりも、どうスワイプファイルのアイディアや構成を活かすかを考えるほうが大切です。まず考えるべきは、アイディアを言語化してみて(虚栄心とか驚きとかですね)、それをそのまま活かすことを考える。虚栄心を挑発に変えたほうがいいかなとかは考えない。アイディアや構成、論理展開をそのまま使うことを考える。
でないと、クリエイティブの過ちに突入すると僕は考えています。
しかしわかってはいるのに、クリエイティブの誘いから逃れることってできなかったりします。そんなとき僕がオススメすることは、もっと仕事を増やしましょう、という行動です。
「僕ならどうしようかな」と考える余裕があるから、クリエイティブに走ってしまい、スワイプファイルのアイディアや構成をどう活用するかという思考にならないんじゃないか、と思ったんですね。
ランニング中、走りはじめのときは体力に余裕があるので、枝を見つけたらジャンプして触れたり、マンホールがあったら蛇行してでも踏んだりしているのですが、
7キロとか8キロとか走ると、体力に余裕がなくなるので、ジャンプもしなくなるし蛇行もしなくなるんですよね。
ただまっすぐ、目的に向かって走るだけ。
それで、ただコピーをひたすら書いていた頃を思い出したわけです。「僕ならどんなふうにするか」と考える時間がなかったので、でもレジを鳴らす必要はあったから、スワイプファイルをフル活用することだけを考えて、コピーを書いていました。
クリエイティブに書いたときとスワイプファイルを活用して書いたとき、どっちがレジを鳴らせたかというと圧倒的に後者です。
僕ならではの対策かもしれませんが、レジが鳴らないなぁ、とかスワイプファイルを活用できていないなぁ、とか思ったときは、もっと仕事を増やしてみる。
そんな選択もありじゃないか、ということで。
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