ラン島からパタヤを経由し、バンコクに戻ってきました。
途中、普段よりも道路が混んでいるようなので、そんな僕の様子に気づいた妻が「プミポン前国王の葬儀のために人がサナーム・ルアンに集まっている」と解説。
サナーム・ルアンとは王宮前広場でして、本日から5日間に渡り、葬儀が執り行われるとのこと。
妻自身も妹と従兄弟とともに26日の朝4時から参列してくるようで、僕は26日の飛行機で東京へと行くわけですが、タイの人々から今でも敬愛されているプミポン前国王、ラーマ9世ですね、この方の葬儀の日にバンコクに滞在していることに、14年前にはじまったタイという国とのめぐり合わせを感じています。
コンドミニアムに帰ってきたのち、ワークアウトのためにジムに行き、ランニングをしていたのですが、ちょうどニュースでは葬儀に参列する人々の様子が映し出されておりまして、未だに前国王が敬愛されている様子がうかがえます。
妻は、先日映画を観に行った際に展示されていた全国王の肖像画を眺めているうちに、涙ぐんでしまうほど。妻が涙もろすぎるのだろうとは思うものの、実際にニュースを見たら感極まる方々が映し出されています。妻だけじゃ、ないんですね。
在位年数が70年という前国王はダムの設計を自分でするなど国民から愛されており、なぜタイに仏教徒が多いのかというと、前国王が仏教徒だからそれを真似して、という冗談なのか本当なのかわからない話もあるほどです。
いったいどういう気持ちで、タイの方々を見て接していたのか、聞いてみたい気持ちもあります。
妻の兄の彼女をプラプラデーンという街まで送っていったこともあり、コンドミニアムに向かう車は第1プミポン橋を通過。
亡くなられた2016年、プミポン前国王の誕生日にはこのプミポン橋の上で追悼式典が開催されたのだとか(参照/https://www.nikkei.com/article/DGXMZO21941650V01C17A0FF2000/)。
確か日本がこの端に関わっていたような、そんなモニュメントをプミポン橋を車で通過する際、何度か見た記憶がありまして、調べてみると、円借款で建設されたんですね。1997年度に約148億円の円借款。関わった建設会社は、大成建設や西松建設などなど。
電化製品こそ目立たなくなってしまった日本製品ですが、大きな建造物にはこうして関わっていたりします(同じにはできないですけども)。
タイの方々が日本を見る目というのは、こういうところからも影響があるのかもしれないですね。日本とタイの関わり。
葬儀には日本からも秋篠宮ご夫妻も参列されるとのことで、他にも各国の要人がサナーム・ルアンに行かれるのだと思います。そういえば空港とバンコク中心を結ぶ道に、エラいサイレンを鳴らしたSP的な車が走っていました。
街を走る高架鉄道BTSやエアポートリンクが明日26日の火葬日は無料開放されるとのこと。
国家行事ですね。あらためて背筋が伸びます。
P.S.
2つのビルの間に見えるのが、プミポン橋です。ちょっと小さいですが。夜はネオンがオレンジ色に光ります。
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