東京バンコク往復の機内で観ました、グレイテスト・ショーマン。
バンコク行きの飛行機で観たら、その音楽を気に入ってしまい、東京行きの飛行機でも再鑑賞。
羽田に到着してから、サウンドトラックを検索する程度に、音楽にはグッときたみたい。
なかでも、『A million dreams』。子役の子たちがたぶん一部歌っているのですが、主役のヒュー・ジャックマンが歌う箇所との比較になにか訴えかける秘密があるのか、僕はウルウルきました。長男次男が歌っているシーンを思い浮かべちゃったりしてですね。
映画のストーリーと合わせて音楽は聴くことがオススメかもしれません。音楽が映画を思い出させてくれますから。
さて、この映画。
僕が印象に残っているのは、作中でゼンデイヤ演じるアンと呼ばれる空中ブランコの女性が、ザック・エフロン演じるフィリップと一緒に歌うシーンでのこの言葉。
「アンタにはあの目はわからない」
こんな日本語訳がついていたのですが、ここが僕にとっての共感マックスポイントでした。
この映画って、冒頭の音楽でもそうですが、比較がキーワードになっていると感じました。
上流階級とそうでない人たち。
見た目普通の人たちとそうでない人たち。
白人とそうでない人たち。
演劇を観に行くことが夢だったアンと腕を組んだフィリップが階段を上がる途中、振り向いた両親から言われた言葉が「お前は恥ずかしくないのか、メイドを連れて」。こんな感じ。
見た目で判断される。
当時ほどじゃないけれども、今でもそういうものだと僕は感じています。
僕は見た目で笑われたことはたぶんないけれど、難聴のせいで、ある種の目を向けられることがありました。
これは、僕が勝手にそう思っているだけかもしれないけれど、小野に話しても聞きとれないからもういいや、という伝えることをあきらめた目。
コレが、僕はエラいイヤだったんですよね。
だから、アンの「アンタにはあの目はわからない」には共感したわけで。
今では、聴こえないものは聴こえないので仕方がない、という感じで捉えられるようになりました。
ああコレは、神様が聴くなって言っているのだろうと。都合いいですね。
アンタにはあの目はわからない、という言葉を入れたのは、ちゃんとそういうところまで気を配っているな、と感じました。
自分にコンプレックスを抱いている人が見ると、共感できるんじゃないかな、と思います。
生まれと育ちがどんなものであれ、それがオレだと生きていこうぜ。
そんなメッセージが心地よく、爽快感のある映画でした。
P.S.
見た目が普通と異なる人をそのまま見る。コレが言うは易し行うは難しをバンコクで体験しました。枯れ木のようになった片足を松葉杖に引っ掛けて募金活動している大学生を直視できず・・・。
誰もをそのまま見ることができる、そんな人間になりたい、と思いました。
P.P.S.
『A million dreams』を拝借。
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