今日の話は直接的な経験談というよりも、これまでの仕事を通じてそうだなぁ、と思ったことを記します。
1億近い売上や3億、、、5億かな、、、そのあたりの売上をあげている起業家の存在を耳にしました。
仕事はプロモーションやプロデュース、またセミナーを含めた自分自身のコンテンツセールスのようですから、売上はほとんど利益になりますので、経営的には良好です。
しかし本人にしてみると、「実はしんどくて、、、」という話を聞いたことがありまして、その理由を聞いてみると、お客さんへの対応で疲弊しているのだとか。
一例でいうと、お金を払っているのだからと、教わる側の心構えとはいえない態度でセミナーに参加するとか、上から目線で重箱の隅をつつくように質疑応答に挑んでくるとか。
はたから聞いていると、え、そんな人本当にいるの?ってほどにとんでもない態度のお客様なのですが、そういう人はいるようで、世の中広いな、、、と思ったものです。
印象的だったのは、ハタから見ても売上と利益から見ても好調だと思われている起業家が、実は人知れず悩んでいる、ということでした。
そういう起業家の方々に、アドバイスと言うか意見を伝えたことがありまして、それは
「そういうメッセージを出しているから、そういうクライアントさんが寄ってきているのではないですか??」
というもの。
これにはピンとくるようで、「やはり、、、そうですよね、、、」と頷かれます。
じゃあ、解決策はメッセージを適切に変えればいい、ということなのですが、コレがなかなか難しい。
なぜなら、すでに集客して売上をあげているからです。
数字の上ではうまくいっているといえるのでしょうから、コレを変えるには、、、勇気なのかな、、、まあ経営判断が必要です。
一時的に、売上と利益が下がる可能性はありますから。
そんな理由で、ビジネス、あるいは商品やサービスの再開発を依頼された場合、それぞれのコンセプト設計からスタートします。
クライアントさんが余力のあるうちにABテストでいうところのB案をつくっていく。そのためのコンセプト設計です。
売れることが大切だとまず市場を見て売れるものを売る、というステージも大切だという認識ですが、
バスに乗せるべき人を乗せないと、後々、というか1年か2年で疲弊するのは経験上わかっているので、やっぱりスタートアップの時に適切なコンセプト設計って必要なんでしょうね。
クライアントさんを見ていてコレはシンドそうだな、と感じるのは、お金をもらっているからとお客さんに合わせて迎合してしまっている場合。
いわゆる、自分にウソをついている状態なので。
自分にウソをつくことなく、バスに乗せるべき人は誰なのかを知り、バスに乗せるべき人にメッセージを届ける。
お客さんで疲弊しない、大切なセオリーだと思います。
P.S.
写真はサルヴァドール・ダリの『NOBILITY OF TIME』のコピーです。なんでも、世界に現存する2つのコピーのうちの1つだとか。上海の静安寺そばにありました。
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