現在、バンコクの病院にいます。
一ヶ月ほど前に妻が人間ドックを受けまして、その際に手術したほうがいいかどうかを判断するために一ヶ月後にまた来てくださいね、となりました。
今回、トルコ行きをバンコク往復にしたのはこの病院予約日に合わせるためでもあったのですが、子どもたちのためにも何事もなければいいと思います。できることならば、手術をしないで済めばいいな、とも。
妻が家を開けると、子どもたちが不安になりますから。
さて、本日は日本時間で21時から1時間ほど、ウェビナーを開催します。テーマは「時間と場所と仕事を選べるスキルを手に入れよう」で、副題は「レジを鳴らすセールスライティングスキルの学び方」「現状維持バイアスの外し方」です。
僕がこの4年間に経験してきたこと・・・例えばダイレクト出版さんでどんなセールスレターを書いてどんな成果を出してきたのか、セールスコピーの世界におけるビート・ザ・コントロールをどう成し遂げてきたのかなどもお話するかなと思いますので、参考になるところは参考にし、自分ごととして応用してもらえれば。
このウェビナーを開催するにあたって、15日にイスタンブールから生中継にてカメラテストを行いました。その際の話題はトルコと日本の関係性について。
トルコから帰ってきてあらためて思うのは、僕たちの祖先たちが行ってきたことというのは、トルコの方々にとって語り継がれるほどのインパクトだったのだな、ということです。
実際、「恩返しをしただけですから」とトルコは日本人を、自国民を差し置いて飛行機に乗せ、空爆がはじまろうとしていた都市から脱出させます。
イラン・イラク戦争のときですね。1985年のときですから、僕が小学生の頃だったと思います。
当時のイラク大統領だったサダム・フセイン氏がイランに対し、「今から48時間後にイラン上空を飛ぶすべての国の飛行機を無差別撃墜する」と告知します。イランには日本の駐在員をはじめ、各国の駐在員が滞在していました。
当然、この宣言を耳にした駐在員や家族の方々などは、イラン国外から脱出するように動きます。しかし、飛行機を予約しようともすでに予約は一杯で、脱出できない方々もいらっしゃいました。
日本の外務省は日本の航空会社に対して臨時便を飛ばすことができないかを打診します(日本の航空会社はイランに乗り入れていませんでした)。ところが当然ながら、乗組員の安全を確保できない以上、飛行機を飛ばすことはできないと。
他国の飛行機はどうかというと、自国民を脱出させることが優先されますから、日本人が乗ることのできる座席は空いていなかったそうです。
自衛隊はどうかといえば、当時は邦人を緊急避難させるための自衛隊の派遣はできないと。当時、海外へ派遣できるような法的整備がなされていなかったからです。
そんな時、確か空爆開始の4時間前だったと思いますが、2機のDC10がテヘランにやってきます。トルコ航空のDC10です(僕はB747と勘違いしていました…)。
テヘランに到着するとトルコ航空は、緊急便に日本人を全員搭乗させます。その後で、もう一台の定期便には残りの日本人を全員搭乗させ、空いている席に自国民が乗り込み、乗り切れなかった自国民は陸路でテヘランを脱出しました。
日本の外務省、また政治家の誰かかは失念したのですが(あるいは伊藤忠商事の誰かだったかも)、日本の飛行機を飛ばせないならとトルコに働きかけました(他の国々にも働きかけたのではないかと思います)。
そしてテヘランに2機のトルコ航空がやってきた、という日本人の脱出劇につながります。無差別撃墜開始まで、3時間から1時間前の出来事です。
2機のトルコ航空は日本人を乗せてイスタンブールに着陸し、そこで記者たちにこう答えます。
「私たちは、エルトゥールル号事件の借りを返しただけです」
親善目的で来日していたトルコの軍艦であるエルトゥールル号が日本の和歌山県付近で沈没した事件では、その乗組員を助けた日本人。そして助かったトルコ人たちをトルコまで船を出すよう指示した時の明治天皇。日本への恩返しを、およそ100年の時を経て返してくれました。
僕たちの祖先のおかげで、僕たちはトルコに行くと優しい眼差しで迎えられますし、それはタイでも同様だと僕は感じています(もちろん、日本を好ましく思わない方々もいらっしゃいます)。
そしてそれは、日本のそばに位置する小さな国でも、感じることができます。
東日本大震災の時にはアメリカやロシア、中国といった巨大な国々よりも多くの義援金・・・その額200億円を集め、熊本地震のときには6,500万円の義援金を集めた国があります。
額が全てではないですが、九州よりも小さな国が、そして人口は2,300万人程度の国が、なぜ200億円、また6,500万円もの義援金を集めることができたのか。しかも、とても早く。
それを確かめるために、12月3日と4日には台湾に行きます。
日本人とは、何者なのか?僕らのルーツ、日本人のルーツを辿るグレートジャーニーシーズン1の最後は台湾にて。「台湾に息づく日本人」編の募集を開始しますので、興味があればこちらから無料で資料を取り寄せてください。
P.S.
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