「なぜ、津山駅からここまで歩いてこようと思ったんですか?」
と聞いてきたのは森の幼稚園の先生だったと思いますが、そう聞かれた僕は答えに窮してしまいました。
なぜなら、34キロという距離に、「歩いてみなさい」という使命がムクムクと湧き上がってきたから。
それで、鳥取県の智頭に、コーチングを受けに行く機会を活かし、チャレンジしてきました。
コーチングとは、記号株式会社としてリブランディングした島田さんによる、エグゼクティブコーチングで、2019年で3年目。
普段は東京で受けることが多いコーチングなので、たまには智頭にいって受けたいと考え、5月に開催をお願いすることにしました。
当初は岡山県まで行って、そこからレンタカーを借りて智頭までドライブしたらいいかもな、と考えていたところ、ふと夜行バスを調べてみたら津山駅まで行ってくれる路線に出会います。
津山駅って聞いたことあるなと調べてみたら、岡山県と鳥取県の県境近くに位置する駅でして、ここでもレンタカーは借りることができそうだと。
それで車で津山駅から智頭の那岐駅までの距離を調べてみたら、必要時間が車だとエライ短くて、距離を見たら34キロと出ました。
その34キロを見た瞬間に歩こうと決め、朝の6時ころ到着するバスを予約していました。
なぜ34キロにピンと来たかというと、仕事を兼ねて走っているランニングで20キロは走れるようになったから。
それに、Googleマップ上では34キロ歩行に7時間だか8時間なんて出ていたけれど、そんな時間かかるわけねーだろと闘志が湧きまして、引くに引けなくなった、という男ゴコロもあります。
(コレは9キロほど歩いた時に撮ったスクリーンショット)
それで、ジーパンではあったけれどややランニング気味に、津山駅から那岐駅そばまでの歩行をスタートしました。
あとから知ったのですが、津山駅はB’zにゆかりのあるところなんですね、イナバ化粧品というお店がありまして、そこはボーカルの稲葉さんのお母様が経営している、ファンの聖地なのだとか。
東津山駅そばにあるイナバ化粧品には気づかず、那岐山を左手に見ながら智頭へと歩いていきます。
この日の天候はなかなかの晴れでして、朝は寒かったものの9時をすぎると徐々に気温が上がり、汗だくの状態に。
途中歩道のない箇所がいくつかありましたが、概ね安全に歩き続けることができました。
自分に克つ、というテーマが幼少期からあるのか、僕はあきらめる、ということを拒みます。
そんな気質のせいか、かつては3キロとか5キロのランニングで、脚を痛めたり腰を痛めたりしていました。痛くても止まることを拒否するので、大体において。
しかしそんなことやっていると、翌日のランニングはできなくなりますし、下手すると1ヶ月とか3ヶ月とか痛みが長引くなんてことも普通にありました。
じゃあなんで10キロのランニングとか20キロのランニングができるようになったのかというと、カラダを喜ばせることが大事だと気づき、それを実行しているからなんだと感じています。
ベストパフォーマーズを運営する鈴木先生は、「カラダあっての私」と言います。
「私」とはこの場合、精神的なもの、気持ち的なものを含んでいるのだと思いますが、「こういうふうに生きたい」と「私」が願ったとき、それを実行してくれるのは「カラダ」ですし、実現してくれるのも「カラダ」なんですよね。
高城剛さんもどこかで言っていましたが、今はスマホでインターネットを閲覧して何でも頭で考えて頭で解決しようとしている、でも、頭の問題を解決するのはカラダなんですよね、と。
先日新宿で、なんと形容したらいいのか、まあお名前は小坂さんなんですけど、小坂さんから「小野さんはどこからどこまでが小野さんだと思いますか?」と聞かれ、ここは文章にすると伝えられなさそうなので省きますが、
僕のカラダとかアタマをつくる細胞とか菌とかは、皆それぞれ活動していて、僕の意思ではコントロール出来ないってことに気づいたんです。
例えば、髪の毛って自分で自在に伸ばしたり、普通はできない(できる人もいるんじゃないかっていう期待はありますけど)。
でも、「我思う故に我あり」的な「私」はどこかに存在しているのであって、ああそうか、その「私」をカラダとアタマが応援して助けてくれないと、「私」が望むことって実現できないんだな、って気づいた。
だから、まず喜んでもらうべきはこのカラダであり、アタマである。
ゆえに、カラダとアタマが喜ぶことをしようと、そう考えると、鈴木先生に学んだ関節可動域の確保とかお尻のインナーマッスルを鍛えるとか、腹圧を強化して体幹を安定させることの大事さとか、そういうものがカチンカチンとハマってきたんです。
それで、10キロランニングも20キロランニングも、30キロ歩行も40キロ歩行も、カラダを傷めずにできるようになっていました。
山を抜け谷を越え、智頭に入り残り2キロほどで目的地であるタルマーリーというパン屋さんに到着、となったとき、がくんと脚が上がらなくなる感を覚えます。
(タルマーリー到着間近で万歩計のアプリを見ると、この時点で世界一位。世界一位っていいですね)
30キロからが勝負だ、とマラソンランナーがどこかで話しているのを聞いたような気もしますが、確かに30キロ超えてからはカラダにひと踏ん張りしてもらう必要があると感じます。
タルマーリーのそばを流れる、清涼な川の水で顔を洗い、汗だくになったシャツを脱いで着替え、タルマーリーに入ってチーズと野菜のバーガーを食べ、カラダが喜ぶ感を堪能し、移動してエグゼクティブコーチングに参加。
コーチング後は島田さんの長男次男の迎えをご一緒させてもらい、アタマが喜ぶ感を堪能し、帰りは那岐駅から電車で津山駅へ。
(駅前にSLがありました)
その後は食事をしながら仕事をし、気づいたら歩行距離は40キロを突破。
マラソンランナーはコレを2時間から2時間30分で走るのか、と感嘆しつつ、バスに乗って新宿へ。
カラダとアタマを喜ばせましょう。
そのためには、正しいカラダの動かし方、呼吸、睡眠、そして食べもの、、、なかでも食べる時間が大事なんじゃないか、と体感しています。
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