人生の転機というものは人によって違うけど、僕の場合は一人旅を外すことはできません。
旅と旅行の違いを定義したことはないけれど、あえてひとつ定義づけるとしたら、ひとりで行くのか、2人以上で行くのか。
だから僕にとっては旅=一人旅。
旅行も好きだけど、「小野さん、オススメの旅はどんな旅ですか?」と聞かれたら、「好きな街、行きたい街、なんかいいなと思う街ならどこでもいいと思います。一人旅であれば」と答えます。
じゃあ一人旅、僕が定義するところの旅って何なの?
その答えは、この「一人旅のススメ」から探してみてください。
僕が2003年の5月から3ヶ月ほど記した、一人旅の日記です。
当時はMacBookAirもなく、行く先々の街でインターネットカフェを探してはパソコンに日本語フォントをインストールし、ほぼ毎日更新し続けた旅の記録でもあります。
バンコクにはじまり、アユタヤ、チェンマイ、シンガポール経由でアテネ、ロドス島、マルマリス、アンカラを通ってギョレメ、サフランボル、イスタンブール。
睡眠薬強盗で名高かったボスポラスエキスプレスでソフィアとブカレストを通過し、ブダペストへ。
ウィーンを拠点に、ザルツブルク、ハルシュタット、ミュンヘン、フュッセン、ノイシュバンシュタイン城のあるホーエンシュバンガウ、インスブルック,チューリッヒ、グリンデルワルト、パリ、ブリュッセル、ヘント、ブリュージュ。
そしてメヘレン、ロッテルダム、アムステルダム、シンガポール経由でバンコク、シェムリアップ、もう一度チェンマイ。
28歳の記録から、「一人旅とは?」の定義が浮かんでくれば、ローカルに飛び込んでくれれば、そして自分自身を研ぎ澄ます、濃ゆくするキッカケになれば、幸いです。