当たり前の外。

引き算の卓越ブログ
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よし、今日はカレーではなくてマサラを頼んでみよう。

そう決めて11時頃、昨日初訪問したSallim Restaurantへ。

メニューを頂き、チキンマサラを注文しようかなと考えていると、お、エッグマサラ、なんてのもあるんだ、そういえば卵が食べたくなってきたし、マサラだし、こっちにしてみよう。

と心のなかで決めまして、エッグマサラとプレーンナンを2つ注文。

ここで、こんなことがありました。

僕は難聴ということもあるのか、指差しで注文すれば通じる、と思っているところがあります。

しかしこの店員さんは、どうも指差ししてエッグマサラを注文しても、伝わっている感じがしない。

そこで口頭でエッグマサラとももう一度伝え、できるだけわかりやすく、指差しと口頭で注文したつもりでした。

ちなみにエッグカレーは50バーツでプレーンナンは15バーツだから2枚で30バーツ、合計80バーツという、なんだか盛り上がってきちゃったぞ、という気分。

昨日よりもお客さんが少ないからか、僕が注文したものは早くもやってきまして、しかし見慣れないものが一品ありました。

それは、キュウリと玉ねぎの箸休め的なヒトサラ。

もしかしたら昨日はコレをつけるのを忘れていたのかもな、と思い、もう一つ感じていた違和感にはとりあえず食べてみないとと考えまして、エッグマサラをひとくちいただきます。

ああ、、、やはりこの違和感は正しかった。。。

エッグはチキンだった、すなわちチキンマサラがやってきた、箸休め的なヒトサラはチキンマサラ用なのか。

まあもともとは、昨日はチキンカレーだったから食べ比べとしてチキンマサラにしようと考えていたので、これぞ神の思し召しである、と結論づけまして、そのまま頂くことにしました。

私見ではありますが、カレーよりもマサラのほうがスパイス感が強いように思いまして、さらっとして、かつ旨味が生きている、そんな感想を持ちました。

さて、美味しく頂いたところでお会計をお願いすると、別の店員さんが注文したメニューをブツブツつぶやきながら、90バーツ、とおっしゃいます。

え、90バーツってことは、チキンマサラじゃなかったの、と思ったものの、エッグマサラを間違えられちゃったし、価格もなんかうまい具合に折り合いつけているな、という感じもしましたし、謎を感じるけれども清々しさも感じながら90バーツを支払って店の外へ。

500バーツ札を出し、100バーツ札が足りなかったからか、100バーツ札が2枚と、20バーツ札が10枚、そして10バーツコインが1枚をくださり、それを笑みを浮かべて財布にしまおうとするとき、ハッとしました。

そうか、、、昨日は注文したメニューと価格を紙に書いていたのに、今日はそれがなかったな、、、あの注文をとってくれた店員さんは、字の読み書きができないんだ、と気づきました。

コレに気づくと、指差しが通じなかった理由もコレかなぁと思えますし、別の店員さんが僕の食べたテーブルを見て価格を判断しなければならなかった理由もわかります。

そういえば、別のムスリムレストランでも、指差しで注文したら間違われたな、と思い出しました。

僕は字の読み書きを、他の人々が皆同じようにできると思っていた。

こういう自分の当たり前に気づき、その外に行こうとすると、今度は「字が読めない人とどうコミュニケーションをとろうか?」という発想が生まれます。

目の前の人とどうコミュニケーションをとるか、どうすれば通じ合うかを考えて行動してみる。

次にエッグマサラを頼むとしたら、、、卵持参でエッグマサラ、と伝えてみるとか。

そういえば、昨日は店の前に卵が積んであったな、、、

当たり前の外に出ると、街の景色がちょっと違って見える。

そんなことを感じた日曜のお昼でした。

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