新鮮な魚を食わせて旨いは鮨屋の仕事じゃない。

引き算の卓越ブログ
この記事は約2分で読めます。

今回で3回目だったのですが、料理そのものは毎回安定しているので、安心感はあるけれども来栖さんのお店や大将のお店のような驚きはない。

大変恐縮ながら飽きてしまうということで、僕の中でカレーのベストだったオマール海老のカレーもランクダウンで、サクララウンジのJALカレーの方がなぜかいい。

コレは不思議な現象なんだけれども、、、

しかし今回新しい発見があったんです。

それは、3回目にしてはじめてステーキサンドが美味しいと感じたことです。

日本に来ていた長男が半分、父と僕とで4分の1ずつ食べたので、単に食べ足りないってことなのかもしれませんが、、、

うまかったです、コレは来年ハンバーグサンドもお土産にしてもらいたい、と感じるほどに。

お肉や魚、野菜もお米も卵もそうだと感じていますが、素材がどれだけいいかで味わいも決まってくると感じています。

今はない銀座のみかくさんが言っていたけど、新鮮な素材を食べさせて旨いだなんて鮨屋の仕事じゃないって。

なるほど、漢字で鮨って魚編に旨いと書くんですね。

魚を旨く食わせてこそ鮨屋だと。

そういえば、寝かせておくって言っていたなぁ、コレは小倉の鮨屋もそうだった、、、ここの鮨は苦手なんだけど、今度は美味しくいただけるかな。。

ステーキサンドも寝かせて置いて翌朝食べる。

すると、お肉がよく馴染んでいることが舌を通じて伝わってきます。

いい素材を使っているし、焼き方も工夫していることはオープンキッチンを観察していると伝わってくる。

でも、失礼を承知でいえばいい素材を入手できるかどうかで味は決まってしまうというか。

もちろん、その素材を入手できること自体に、1年先で予約が取れるお店の価値があるのだとも思います。

しかし、虎ノ門の大将や来栖さんのお店は、素材がよくて調理もよくては当たり前で、さらに驚きがある。

同じものをいつでも食べられる安定感のようなものはないけれど、毎回期待を上回るお店という安定感と無言で思わず笑ってしまう美味しさの安定感はあるから、また行きたくなる。

お店で食べるお肉やカレーはもういいかなと思ったけれど、ステーキサンドを食べたらまた来年もよろしくお願いします、と思い直してしまうのは不思議。

素材をどう煌めかせるか?

ここに通ってしまう理由があると感じますし、自分の仕事もここに楽しみがあるのです。

小野貴正
小野貴正

写真は撮らなかったので、、冒頭の写真は昨年のステーキサンドから一枚。

コメント

タイトルとURLをコピーしました