「これからのビジネスの結論」
そんなコピーがどこかに添えられていたかな、7本の映像に学んでみると、そういうコピーも確かにと頷いてしまいました。
『ネットビジネス大百科2』というネーミングではありますが、店舗経営などオフラインにおけるビジネスにおいても通用する、スタンダードな映像教材だと思います。
7つのセミナーのタイトルを見ると
*ビジネスの本質
*マインドセット
*ザ・コピーライティング
*これからのマーケティング
*集客
*コミュニティ化
*マネタイズ
これらのセミナー全てを木坂さんが担当したということもあるのか、本人も言っていますが、今後10年使えるもの、10年後に観た人が「こんなの使えないよ」とならぬようにつくりあげた、シンプルである意味挑戦的なタイトルだと感じます。
形容詞を付けてベネフィットっぽいものを足していくという今のコピーライティングに逆行し、引き算の思考で言葉を削ぎ落とし、言葉を選んでいる。
ゆえに、誰もが使えるものでなければ、その期待に耐えうるもの、応えられるものにはなりません。
セールスレターを書いているとき、なんか言葉が増えたな、形容詞が多いな、煽っているな、と感じる時は、コピーライターのリサーチやライティングや語彙といった力量が不足しているか、あるいは
そもそもの商品やサービスにWHYを感じられないままレターにしてしまったという、、、自分の浅はかさに起因することを経験しておりまして、そういうものを世に出してしまう自分の八方美人ぶりには反省しているところです。
だからコピーを書く僕からすれば、『ネットビジネス大百科2』の各タイトルは、コレは勇気がいるな、と感じたのです。
以下、1本目のセミナー映像を観て思ったことを。
「何」ではなく、「誰」が重要な時代に。
何で勝負すると競争になる。しかし何ではなく誰であれば競争にならない。
ピーター・ティールの言葉を引用しつつ、木坂さんはこんな言葉を話していたように思います。
思想的、って言っていたかな、ピーター・ティールが言っていることと同じだと。
コミュニティをつくるのであれば、「誰」として認知され、選ばれる必要があります。
そのためにMSPがあって、いろいろな経験をして要塞をつくっていって、、、と木坂さんの何かのセミナーで、またはレターで語られていたことを思い出しました。
そうそう、木坂さんの話に好感を持つ理由の一つに、引用などを用いて出展を明らかにする、というところがあります。
MSPも元はそういう理論があったと言っていましたから、敬意を表するというか正直というか公正というか、彼の姿勢に共感しています。
「ビジネスの本質」では、スケールアップとクオリティアップの話も登場し、和佐さんの『僕の2020年戦略』でも出てきました。
ビジネス的により成功するためには、これら2つのアプローチがある。
増やすのか、純化するのか。
ごっちゃにするからうまくいかないと。和佐さんも同じようなことを言っていました。
多くの人は増やすべきところで質を求めてしまい、質を求めるべきなのに増やそうとしてしまうと。
和佐さんも木坂さんの『ネットビジネス大百科2』収録セミナーで学んでいるのかもしれません。
もはやインターネットはビジネスのインフラなんだ
そう感じたのは、あるいはあらためて気づいたのは、1本目の「ビジネスの本質」を観たときでした。
『ネットビジネス大百科2』であるにもかかわらず、「ビジネスの本質」。
「ネットビジネスの本質」ではなく。
「コミュニティ化」の映像や、ほかのパートでも語られているように、インターネット空間におけるビジネスに限定して語られているわけではありません。
オフラインでビジネスを営む人にとっても本質的な内容であるのは、インターネットというものがインフラストラクチャーであることを踏まえての、ビジネスの成功法則を述べている点にあります。
たとえば「マネタイズ」の例として、オーダースーツについて語られている箇所があります。
3着までは練習のようなもので、4着目から自分に合うものが、自分だけにフィットしたものがつくられると考えたほうがいい。だから、同じテーラーでつくり続けたほうがいい。
なぜならば、オーダースーツをつくる理由は(木坂さんの場合)、いろいろなテーラーを試したいわけではなく、自分に合うものをつくりたいからだ。
値段を聞けば教えてくれますが、値段は受注会が終わった後1週間位で送られてくる請求書で初めてわかる。
このときお金があれば振り込むし、お金がなかったらキャンセルするだけです。
コレはコミュニティ化し、マネタイズする流れのなかで語られた例なのですが、ネットビジネスに限定するのであればこのオフラインビジネスの例は適切ではありません。
しかしなぜオフラインにおけるビジネスを例に出したかというと、コレは私見ではありますが
「理想世界に向かうに必要なモノ・コトであれば、なんでもいい。その人にとって必要と感じられればお金はいくらでも払うものなのです」
と木坂さんが言う言葉どおりなのだと思います。
それがインターネット上、オンラインの情報なのか、オフラインのセミナーやサービスなのかは、コミュニティのメンバーにとっては問題にならない。
余談ですが、木坂さんや島田さんたちと行く食事のイベントに、食いトレ部という活動があります。
この活動で毎年行っているお店が3つあり、これらのお店ではコミュニティとは何なのかを身を持って知ることができます。
和佐さんたちも参加した白トリュフづくしフレンチでは、白トリュフの名産地として名高いアルバ産のものがすべての料理にふんだんに使われているという、見た目にも風味的にも演出的にも驚きがあるもの。
お店の世界観、オーナーのMSPに共感するのでしょうね、また行きたくなりますし、実際に予約が埋まると聞いています。
原価9割というこの白トリュフづくしコースは何らかの形でオーナーとつながっていないと予約が取れない、いわゆる一見さんには敷居が高いお店です。
虎ノ門の京料理屋さんも同様で、予約は直接か電話でと聞きました。
インターネットがなくてもビジネスが成長し続けているお店もあります。
銀座のステーキ屋さんでは予約帳をパラパラと確認してもらって、更に1年後の予約をしてお店を後にしましたが、1年先でないと席が空いていませんでした。
これらはオフラインの話ではありますが、オンライン上で何か募集があれば参加するでしょう。
オーダースーツの受注会や、木坂さん、島田さんのセミナーやイベントに、メールやオンライン上で申し込むように。
理想世界にたどり着くに当たって、その人が必要としているのかどうか。
それに必要なビジネスインフラのひとつとして、インターネットがある。
だからそれを必要であれば活用しましょう、というふうに僕は感じました。
もうインターネットはビジネス、コミュニケーションのインフラであって、オンラインもオフラインもないんだよ、理想世界に向かっているコミュニティのメンバーをちゃんと見て、彼らが必要なものを差し出してみればいいんだよ。
こんな感じかな、言葉にしてみると。
車椅子に乗り、常に誰かのサポートを必要とする和佐さんでさえ、セミナーをやるし勉強会を主催するし、懇親会も開催しています。
なぜそれをやるのかと言ったら、コミュニティのメンバーが理想世界に向かうために、必要だから、求められているから、なのかもしれません。
オンラインのほうがいいものはオンラインで、オフラインのほうがいいものはオフラインで提供するのであり、手段にこだわりはない。
こだわるのは、WHYの部分、なぜその理想世界を目指すのか、の部分です。
そしてこのWHYの部分と結びつくのが、WHO、誰、です。
理想とする世界を掲げたとき、それを掲げた「誰か」が体現している、また体現に向かっていると感じられるものである必要があります。
なぜなら人は、感じるからです。本物だ、あるいは偽物だと。
もはやコミュニティのないビジネスは考えられないと、僕でも感じておりますが、情報を選ぶときにもその労力がかからなくなり、コレが快適なのです。
真贋はともかく、「誰」が言っている情報なのかで信じるかどうかを判断している。
だからこそコミュニティのリーダーは、コミュニティに属する誰よりも、理想世界に向けて移動し、努力しなければならないわけで。
軽やかに、自分自身を全うして生きていくならば、ビジネスをはじめることは選択肢の一つになると思いますが、ビジネスをやるならばまず『ネットビジネス大百科2』からはじめるといいのでは、と僕の周りの人たちには伝えたいと思い、コレを書いています。
その理解度、なるほど感に応じて、ビジネスにおける自分の立ち位置がわかるので。
自分がどういうステージにいるのか、マインドセット×コミュニティ化のステージが課題なのか、コピーライティング×マネタイズのステージが課題なのか、現在地点を浮き彫りにしてくれます。
現在地点のチェックシートにもなり、コミュニティをつくりビジネスを動かしていく教科書にもなる。
『引き算の卓越』というコンセプトにフィットしていますし…まあコレは当然なのですけれども。
なぜなら、僕自身が木坂さんの理想世界、コミュニティのメンバーでもあるので。
『ネットビジネス大百科2』の感想は、また書いてみたいと思います。
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