チューリッヒ2日目。スイスの年金から、世界で仕事をするを定義してみた。

引き算の卓越ブログ
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チューリッヒ2日目はZoomでのセッションに備えてインターネット接続をチェック。

現在泊まっているスイスホテルは、無料Wi-Fiが遅く、、、LINEやFacebook、チャットワーク程度ならいいのですが、オンラインセッションになると不安が。

有料プランにしても速くなるかはわからなかったので、チューリッヒ在住の友人に連絡。

すると、大学の研究室でオンラインセッションをすれば、という提案が。

コレはありがたいと言葉に甘え、チューリッヒ大学に行ってセッション。

そしてその帰り道、スイスの年金について聞くことができました。

スイスの年金は1ヶ月40万円程度貰えるらしい

チューリッヒ大学からの帰り道、イルヒェルパークを歩いていると、スイスの年金は1ヶ月40万円程度貰える、という話が出ました。

サクッとGoogle検索してみると、日本の場合は40年間満額納付で月6.5万円。

厚生年金の場合は、男性平均が18万円で、女性平均が9万円なのだとか。

物価がスイスのほうが高いとはいえ、なんだかエラい差があるな、、、と直感しました。

チューリッヒの場合、家賃は1DKか1LDKかで月に最低20万円必要とのことですし、ミネラルウォーターが350円程度、ちょっとしたサンドウィッチが700円から800円します。

ごちそうになった食事でも、ひとり3000円から5000円は普通にかかるようですし、安めのピザ屋さんやハンバーガー屋さんでも1000円は必要っぽい。

それでも、スーパーに行って自炊して、、、と工夫すれば、食費は抑えられそうな感覚を、16年前ではあるけれど、グリンデルワルトに行った時に経験していますから、月40万円は安心だな、と感じました。

あとで聞いてみたら、社会保障とか税金とか、エライ高いと言っていましたが。

とはいえ

友人は、もう日本では働けないな、、、と話していましたが、僕もコレには同意です。

この16年、肌で感じる日本の停滞と凋落

近しい人には話したこともありますが、僕が海外の街を移動して、世界の街に家族のようなコミュニティをつくる、というのは何も移動したいから、というわけではありません(移動は好きです)。

会いたい人にいつでも会える自分である、そのために時間も場所も飛び越えられる自分である。

それはひとつの指標ではありますが、世界の街でビジネスをつくろうと企画しているのは、危機感があるためです。

その危機感とは、日本の停滞、凋落です。

そしてもうひとつ、個人的に感じている危機感は、円の価値の低下、実質的な円安。

日本で稼いでも、海外に持っていくとその価値は低下します。

コレまでタイに25万円とか27万円とか送金すれば十分だった円が、同じバーツに換算するためには33万円必要です。

もちろん、円高になる可能性もありますが、、、有事の円、ってやつで。

でも、この10年においては、円安傾向。

一時は1万円で4000バーツという時代は待てども待てども今のところ来ておらず、今や1万円で2800バーツ。

しかも、タイの物価は上昇中。。。日本もですけど。

輸出企業には円安がいいとは社会科の時間に学ぶことですが、その恩恵って僕には感じられない。

日本や世界を語りたいけれどもその前に僕がやるべきことと言ったら、人生に責任を引き受けるゆえの自己防衛だと考えていて。

だから、円以外の通貨でビジネスをする必要があると考えているのです。

ノマドワーカーへの危機感は、円だけの取引であること

なかには円以外の通貨で取引している人もいる。

けれど、世界を移動しながら稼ぐノマドワーカー的な人々に僕が感じている危機感は、円だけの取引であることです。

どんなに円を稼いでも、円が暴落したら1000万円も1億円も100億円も紙切れ同然と言われていますね。

かつてトルコを旅したとき、2003年の6月時点でATMからおろしたトルコリラは、2000万トルコリラ。

コレで、日本円にして2000円程度だったのです。

その後2005年に100万トルコリラが1トルコリラになり、価格もそのまま100万分の1になったそうですが、、、

自国通貨だけ持っているのは怖い、って感覚は、多分このときから生まれています。

だからこそ、ドル建て投資やアメリカ企業への株式投資をする人もいるのかな、って思うんです、単に金利がいいってだけではなく。

無人島で生きる、という選択は僕のなかにはまだないので、残念ながら、自分の人生に責任を引き受けた以上、経済的な自立は不可欠だと考えています。

そこで考えたのが、複数の通貨でビジネスをするってこと。

あとは、金、ゴールドですね、とかの保有とか、も頭にはあります。

世界で仕事をする、を定義してみた

チューリッヒのトラムに乗り、友人と話して彼も頷いたことは、日本はすでに先を進んでいるわけではない、ということ。

ペイペイなどキャッシュレス化が先進なのかどうかはさておき、すでに上海ではスマホ決済が当たり前で、街角で100円程度で食べられる麺屋さんでも、テイクアウト専門の肉まん屋さんでも、スマホ決済です。

バンコクではキャッシュレス化が上海よりも進んでいるとは感じませんが、東京よりは進んでいると感じますし、ショッピングモールでは東京よりも物価が高いのでは、と感じることもしばしばです。

年金にしても税金にしても、上昇するばかりで、、、実質的に円の価値が下がっていると感じることも相まって、危機感がむくむくと湧いてしまいました。

先に行っていればいいというわけではないですし、この話は経験している人にしかわからないのかもしれません。

でも、僕が感じているこの危機感への回答を持っていて、動いている人は、世界を見渡すといるんだと思います。

世界で仕事をするということは、世界の現地通貨でお金を得ること。

こう定義してみようかな。

チューリッヒの計画された街並みがあまりにも穏やかで美しく、、、隣の庭の芝生が青く見えているだけなら、いいんですけどね。

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