ジャケットの帰還。長男の変化。彼らの故郷。

引き算の卓越ブログ
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「オレに任せておいて」

と長男が喋ったわけではないけれど、バンコクのスワンナプーム空港に到着してから「ジャケットを探しに行く」とツーリストポリスに駆け込むと、長男の姿勢からは「任せておいて」という雰囲気が。

キャセイパシフィック航空のチェックインカウンター付近か手荷物検査のあたりで置いてきてしまったと思われるツイードのジャケット。

置いてきたことに気づいたのは、香港を経由して羽田に到着したときでしたから、タイ出国からおよそ12時間後。

子どもたちの荷物もあったからか、何かが足りないなと全く気づかなかったことに不覚感はありましたし、出国審査では出国できないかもという事態で忘れてしまうに十分な状況だったのですが。

バンコクに近づくにつれて、ジャケットあるといいなぁ、という気持ちになっていきます。

長男がツーリストポリスから忘れ物カウンターの場所を聞くと、長男の指示に従って僕は、出国ロビーである4階へ。

次男が「足が痛い」と顔をしかめたので、出発ロビー外からスーツケース用のキャリーカートを持ってきて、そこにエアキャビンを載せて簡易チェアーを作成。

そこの次男を乗せると長男がキャリーカーを押したがったので、周囲に注意しながら3人で忘れ物カウンターへ。

忘れ物カウンターに着くと、ひとまず僕がタイ語っぽい言葉で忘れ物をした旨伝え、係員が何やら喋りだしたら長男にバトンタッチ。

忘れ物をした場所、日時、モノを話すと、係員が「コレですか?」と写真を見せてくれ、そこにはツイードのジャケットが包まれた、深緑色のカバーがありました。

その後は書類を書いて引取者確認のためか写真を撮り、タクシー用に両替をしたあとでタクシー乗り場へ。

タクシーに乗ると、ココでも長男が行き先を伝えてくれて、運転手は運転を開始。

早々に寝てしまった次男とは違い、長男はコンドミニアムそばまで起きていましたが、、、あと10分足らず、という距離まで来たところウトウト。

車の行き先をちゃんと確認しているあたり、何でも人任せにしてきた長男の変化が見られました。

僕が知る限り、3ヶ月前や2ヶ月前には見られなかった傾向です。

1ヶ月ほど前から変化の傾向は見て取れましたが、特にこの訪日では彼の強みと言うか持ち味と言うか、そういうものが感じられるようになりました。

次男と異なり、器用なタイプではないし算数が苦手だし片付けないし何でも手を出しては飽きてしまうしではありますが、人とのコミュニケーションにおいては割と物怖じしないでやりとりをすることができる。

機内ではフライトアテンダントと食事や飲み物、片付けなど、自分でやり取りをしていましたから、、、僕が小学校3年生の頃ってこんなことできたかな、、、

子どもだからと手を差し伸べるのではなく、彼らの行動を観察し、助けを求めてきたら手を差し伸べる。

逆に、僕自身が助けてと伝え、助けてもらう。

そういう環境になれば、子どもはあっという間に成長するんだな。

そう体感できたことが収穫だった訪日でした。

「日本の空気が美味しい」

「おばあちゃんのごはんが美味しい」

「寒いのが好き」

「温泉が好き」

「また野球がしたい」

彼らにとっては、日本も故郷ですから。

日本を好きになってほしいと思います。

香港国際空港で宿題中
小野貴正
小野貴正

復路で立ち寄った香港国際空港ではキャセイパシフィック航空のラウンジに入れなかったので、、、3人でガッカリしながらも、宿題を楽しみました。私見ではありますが、タイの方々って暗算が苦手なんだろうなと僕は感じていて、しかし長男の算数が苦手な様子から、なんとなく納得してしまった次第です。論理と計算のトレーニングで改善できそうだな、と感じられたのはよかったです。

成田空港で朝食中
小野貴正
小野貴正

「free eat」と長男がニコニコしながら聞いてきましたが、長男もfreeが好きみたいですし、次男はバンコクのキャセイパシフィック航空ラウンジで頂いたブレックファストが気に入ったみたいです。成田はJALのサクララウンジとアメリカン航空のアドミラルズクラブ推しですが、キャセイは羽田も上海もバンコクも、本拠地の香港も、ヌードルバーではその場で調理してくれるのがうれしいです。やっぱり子どもたちには手づくりの食事を提供したいので。

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