シンガポールのチャンギ空港で、
サンドラに頼まれたベルギーチョコを届けに行く。
ところが、空港内の別の店に異動したらしく、
いない。
仕方がないので、お店の人に渡してもらうようお願い。
「なんだよ。せっかく買ってきたのになぁ。」
チャンギ空港はやはり、アジア太平洋地域で一番安い
免税店が入っています。
ケイタのお父さんとみみさんに「コルドンブルー」を買う。
このコニャックは、村上龍の小説でたびたび登場する酒なので、
前から飲んで、というか買ってみたかったのですね(笑)。
で、
「・・・悪くない。」
とかつぶやいてみて−!。
いろいろ買いたいのを我慢して、
(我慢できずにサングラスを買ってしまいましたが)
タイ行きのシンガポール航空SQ0062便に乗り込みます。
通路側と頼んでおいたのに、
なぜか窓側になっていて、
ちょっと落ち着かなかったのだけれど、
まぁ、初めての国際線窓側だしいいかぁ、
と別に気にすることもなく離陸。
雲の上の世界。
すごいよこれは。ラピュタは本当にあったんだよ。
荒木さんに教えていただいたモンサンミッシェル(?)には
結局行かなかったので、頭はファンタジーモードのまま。
ずっと雲の上の世界を見ていると、
本当に飛べそうな気がしてきて、
飛行機の窓が開いたら、きっとあの雲の上でトランポリンするなぁ、
とか考えて、
で今度は、ミスチルの「星になれたら」のフレーズが浮かんできて、
「うーん、空はつながっているんだよ。」
とか呟きながら、
「シンノスケさんやヌノさんは元気かなぁ。」
とか考えていると、食事の時間に。
「パスタ、あるかな?」
タイからシンガポールに飛んだときに、
別メニューのパスタが気になっていたので、
どきどきしながらスチュワーデスを待つと、
ありましたよ。シーフードパスタが。
「これは、赤ワインでしょ!」
というわけで、パスタとワインを楽しんだのですが、
うまいです。機内食とは思えないよ、まったく。
「これは、帰りの飛行機もシンガポール航空だな。」
とニヤニヤしていると、
あらら、頭がぐるぐる回ってきましたよ。
飛行機の中では酔いやすい、というのは本当だったんですね。
いつのまにやら寝てしまって、
気づいたら着陸。
フラフラしながらスチュワーデスにあいさつして、
そしたらスチュワーデスが何か言っているのですが、
それが何語かわからない。
・・・英語かタイ語だよなぁ。勉強すれば、
シンガポール航空のスチュワーデスさんと仲良くなれるかも。
と悩みながら、入国審査へ。
相変わらず世界はぐるぐる回っていたのですが、
無事に入国。
リエントリーリファームに手違いがあったのが、
残念ですが。
で、いよいよギリシャでのバゲージクレームの解決を。
「これ、読んでください。」
「ふんふん。バッグが壊れたんだね。
オーケー。ここに電話してくれ。直してくれるから。」
「???違う違う。ロストだよ。キーホルダーが
なくなったの!」
「なに?よし、待ってて!」
トルルル トルルル
「ハロー (ペチャクチャペチャクチャ)、
この人と話をしてみてくれ。」
マジかよ。英語で初電話だよ。ドキドキ。
「Mr.Ono?」
「Yes.」
「How long will you stay in Bangkok?」
「えーと、I have no idea.」
(その後の会話、理解できず。)
あたふたしている私の様子をみて、
たまりかねたタイ航空のクレーム担当者が
再び電話に出て、メモで解決策を教えてくれました。
「7番のゲートを出て、右だ。すると、エレベーターがある。
それで4階に行くんだ。で、上に注目。シンガポール航空と
書かれた看板があるから、そこに入ると、さっきの女性が
いる。」
その男性はニコっと微笑んで、私を送り出す。
やっぱりタイ人の笑顔は素敵だなぁ、
と思いながら、シンガポール航空のカウンターへ。
「あなたのバッグ、値段は?」
「えーと、日本円で35000円くらいかな。」
「わかったわ。6000円でどう?」
「???いいよ。」
「はい、2000バーツ。バイバーイ。」
思わず返答してしまったのですが、
なんといきなり金で解決(笑)。
しかも、バイバーイだって。
呆気にとられたまま、多分韓国あたりの青年と
ちょっと歓談してその場を後にすることに。
韓国の2人組はシンガポール航空のクレーム担当者と
写真を撮っていたのですが、
その担当者があまりにこなれていて、
「はいはい、仕方がないわね。」
みたいな感じで青年たちをあしらっていたのが、
面白かった(笑)。
スチュワーデスと写真撮りたかったなぁ。
でも、緊張しちゃったしなぁ(笑)。
エアポートバスに乗り込み、みみさん宅へ。
久しぶりに歩くタイは、
やはりとても暑くて、汗が出る出る。
雨が降っているのに、汗は流れつづける。
帰ってきたなぁ。
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