生き方のスタイル

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私が旅で出会った人達。
他の旅人が出会った人達。

それらの人々は、皆違う人々だ。

本人の持つ性格や置かれた状況に応じて、
たとえ別の旅人が同一人物と出会ったとしても、
その旅人に与える影響は、違うものだろう。

実は普段の生活においても言えることだ。

自分が先輩に出会うとき。
同僚が同じ先輩と出会うとき。
その先輩が与える影響やアドバイスは、
2人の持っている要素によって異なってくるはずだ。

人はそれぞれの見方を持っている。
誰もが同じ見方を持っていることはない。

人はそれぞれの見られ方を有する。
誰もが同じ見られ方を有することはない。

自分以外の他者は、自分とは違うんだ。

だとすれば、「成功」と言われる事例は、
万人にとっての「成功」とは言い切れない。

ある型にはめて物事を考えていくことは、
とても楽だ。

しかし、教育の現場において、
子供たちを型にはめることはどうなのだろうか。

文章表現力のある子。運動能力に秀でた子。
実に様々な子供たちが存在している。

その子達にとって、学校の先生とは、
「名前と顔が共通項」である先生だ。

誰一人として、「同じ先生」と見ていないし、
「同じ先生」によって見られていない。

「先生」は生き方のスタイルを持っている。

しかし、子供たちから見れば、
そのスタイルは子供の数だけ存在する。

それを、先生は知っているだろうか。

それぞれの子供が見るそれぞれの同じ先生のスタイルは、
ある子にしてみればモデルになることもあるだろう。

でも、全ての生徒にとってモデルになることは、
おそらく難しい。

だから、私は塾をつくる。
様々な生き方のスタイルを子供たちに出会わせるために。
様々な子供たちにとってそれらのスタイルがモデルとなるように。

妙子さんのハンバーグを食べながら、
みえさんやビアさんの表情を見ながら、
イトウさんやマユミさんの仕草を見ながら、
みみさんやきょんちさんの話を聞きながら、
ふと浮かんだことを、記します。

・・・明日、帰国です。

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