ムスリム家庭との食事。

一人旅のススメ
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アンカラからカッパドキアはギョレメに向かうバス。
ここで、とても素敵な体験をしました。

私の席の横はトルコ人男性。
通路を挟んだ席にはトルコ人家庭が乗ったのです。

お父さんはとても優しそうな、ひげをたくわえた紳士風。
お母さんは頭にスカーフを巻き、肌の露出を押さえたムスリム風。
そして、3歳くらいのかわいらしい、ちょっと金髪の女の子。

バスが発車すると、その女の子がちらちらとこちらを見ている。
日本人がめずらしいのかなぁ、と思いながら、
うとうとと寝てしまう。

お昼ちょっと前に、30分くらいの休憩タイムがあって、
そこでバスの乗客は思い思いの過ごし方を。
食事する人もいれば、タバコをふかす人も。

ふらふらとドライブインをさまよっていると、
例の女の子が自分についてこい、とジェスチャー。

ついていくと、木陰でご夫婦が手招きしている。
パンときゅうりやトマトなどの野菜をこちらにくれて、
一緒に食べよう、と言っているのですね。

その家庭のもたらす空気が、
とても居心地良くて、手渡された野菜をナイフで切って、
ご馳走になりました。

実はそれが初めてのトルコパン経験だったのですが、
かねてからの期待通り、とても美味しい。
うーん、チョクギュゼル。

言葉は通じないのだけれども、
一緒に食事をすると、ある種のコミュニケーションが
成立するのですね!

バスが出発してしまうからと、慌てて食べた後、
自分の席に女の子がちょこんと座る事に。

私のメモ帳に自分の名前を書いて、
自己紹介してくれました!(マジ、かわいい!)

名前は「EDO」。
とても活発で表情豊かな子で、
ギョレメにつくまでの間、指差し帳を使って、
ずっとおしゃべりしていました。

窓の外に見所があれば、
私のひげを引っ張ったり、頬をたたいたりして、
「見ろ」という。
なんかね、このまま一緒に家まで行ってしまおうかと
思っちゃいましたよ(笑)。

バスが到着して、別れ際にお父さんとお母さんが見せた、
私に対する微笑みは、お父さんとの握手で感じた手の温もり
とともに、心に残るんだろうなぁ。

ところでギョレメだと思った場所は、実はネブシェヒルというところで、
そこから乗り換えだったのですね。
ところが、ツアー会社の人とは知らず荷物を持ってくれた人に
ついていってしまい、ツアーの営業を受ける事に。

カッパドキアの見所は、デリンクユやカイマクルの地下都市、
そしてウヒララ渓谷などなのですが、
その辺を全てまわって30USドル。
本当は自力でまわりたかったのですが、
時間が無かったので、お願いする事に。
ついでに「洞窟ルーム」があるペンションに案内してもらう。

ペンションは「shoe string」という名称で、
地球の歩き方には載っていないのですね。
ところが、ここがなんと全室洞窟ルーム!
思わずここに決めてしまいました。

で、ペンションの息子のオクトイがネットカフェまで
案内してくれたのですが、
昨夜地震があったらしく、どこも使えない。
で、彼の友人を紹介してもらいながら、
歩いていると、トルコ人男性と付き合っている日本人女性を発見。
オクトイからその女性の事は聞いていたので、
ちょっとおしゃべり。

食事をしようと思い、オクトイに安いとこある?ときくと、
ロカンタに案内してくれたのですが、
ここで、ハジェルとその家族に出会います。

ハジェルの店のピザは、本当に美味しい!
それとグリーンサラダ。
その美味しさは、言い表せないですね。
ピザといっても、トルコ風なので「ピデ」です。
大体ピデが2000000トルコリラ(160円くらい)で、
サラダもそのくらいの価格。
サラダの残り汁にピデをつけて食べるとこれまた美味しい。
昨日マルマリスでトルコ人ウェイターが食べていた感じの
ものを、早くも食べる事が出来ました!

食事後、ハジェルの息子のセファーから
トルコ語をレッスンしてもらい、
宿に帰る事に。

洞窟ルーム。
一階はとても寒いです。泊まるなら2階の方がいいかも。

時間はまだ夕方の18時だったのですが、
素敵な体験を思い出しながら、その日は眠りについたのです。

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