その国の生き方

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昨日の夜はみみさん・きょんちさんと話を。

「旅に出て、何を得たと思う?」

みみさんの切り出しに、考えながら答える。

「えーと・・・。何を得たかはまだ言葉がないのですが、
再確認、っていえばいいのかな。それはあります。
どこの国の人でもパワーのある人は、
本当に楽しそうに生きているんです。自分にできることを
、そして自分のやりたいことを生き生きと行いながら生活している。
一緒に話とかしていると、こっちまで元気になるんですね。
子供たちと出会わせたい人たちって、やはりこんな生き方を
しているひとだな、って日本で考えていたことを
再確認できたのは、旅の収穫のひとつですね。」

微笑みながらみみさんは答える。

「ただなんとなく旅に出て、楽しかったなぁ、
で終わってたら得るものってないじゃない?
だから、聞いてみたの。小野くんは何を得たのかなぁ、
って。」

この後も、話は続く。

「私もカンボジアに行ったことがあるんだけど、
タイとは違うんだよね。屋台で食事をしたんだけど、
どうしても食べることができなくて、そばにいた
物乞いにあげちゃおうと思ったの。そしたら、
店の人に食べ物を捨てられちゃった。」

「小野くんの話で、バイクタクシーの運転手に
良くしてもらった、というのがあったでしょ。
小野くんの妹にプレゼントを渡したいから、
5ドル前借りさせてくれ、っていうの。
私でもさ、そうしたと思うんだよ。
でもね、彼らは考えていると思う。
そうしてこっちの情を動かすことで、
より多くのお金を手に入れることができるって。
彼らも学習するんだよ。小さいときから
働くわけだから。一度味をしめると、
覚えるのね。
でも、それが悪い、という訳じゃないの。
彼らのそういうところに気づいた上で、
付き合っていけばいいのだと思う。
気づいた上で楽しめばいいんだと思う。
だから、私も小野くんのように、5ドル前貸し
したと思うんだ。」

気づいていることでも、それに蓋を閉めてしまっている
ことがある。
でも、気づいたものに向き合わなければ、
それらを理解することは難しい。
ヨートの行為に対して私が気づいていたこと。
でも、蓋を閉めようとしていた私の情。
ずっと考えていた違和感。
それを、みみさんはみみさんの口から話してくれました。

すーっと、もやもやが薄れていく瞬間。

色々な国があって、色々な生き方がある。
それらを知ることというのは、
それらという事実を認識すること。
それらが日本人である私と対峙して、
どんな考えを持つかをイメージできること。

それらが、生きるために、行っていること。

それらから目をそらすことなく接することができれば、
きっと、楽しい。

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