ボスポラスエキスプレス!魔の電車。
生まれてからおそらく一番の苦痛。ボスポラスエキスプレス。イスタンブルはスィルケジ駅からハンガリーはブダペストまで結ぶ列車。その時間、およそ36時間。きっと車内販売とかあるよなぁ、と思っていたのが甘かった。何もない。
生まれてからおそらく一番の苦痛。ボスポラスエキスプレス。イスタンブルはスィルケジ駅からハンガリーはブダペストまで結ぶ列車。その時間、およそ36時間。きっと車内販売とかあるよなぁ、と思っていたのが甘かった。何もない。
「コンコンコン!」シャワーを浴びて荷造りする私たちは、ドアを振り返る。「ハイ」カズミがドアを開けると、いつもに増して不気味な表情を浮かべるメスットがドアのそばに立っていた。
その日、イスタンブルはやや雲があった。朝、ユーヌスエムレの玄関口に出てみると・・・。「オノさん?」カズミとの再開だ。
ついにイスタンブルに到着。例によって、バス折場からどう地下鉄に行けばいいのかわからず、うろうろと。フスヌやファチフの警告が頭をよぎる。
再び、フスヌの店に行こうとすると。「君のつけているトルコ石は、俺の親父の店なんだよ。」「へー。これ気に入っちゃって。」「そうだろう。ところで、シルバーはどうだい?」「トルコ石のあるの?」「もちろんだよ。どうぞ。おーい、チャイ2つ!」
アンカラからバスを乗り継ぎ、サフランボルへ。世界遺産にも登録された街並みは、石畳の路にぴったりフィットして、とても居心地よさそうな空間。シノくんと、ギョレメのオクトイに紹介してもらった、「バストンジュ」というペンションへ。
朝食時に5人集合して、ウチヒサルまで行くことに。バスを手配する関係でヨシくんと私だけ、遅れて3人を追う。しばらく歩いたところのお店で、トルコ人の方から声をかけられ、ちょっと歓談。すると、チャイを飲んでいけ、という。
昨日の夜はギョレメで出会った仲間と星空を見に。吸い込まれそうな程の星空の下で、4人が思い思いに夜空を眺める様子は、日本人的感性の素晴らしさを感じさせてくれるものでした。
夕べ早く寝たせいか、6時に目覚める。朝日を見ようと、外に出てみると、ちょうど上の部屋から、一人の日本人が。
アンカラからカッパドキアはギョレメに向かうバス。ここで、とても素敵な体験をしました。私の席の横はトルコ人男性。通路を挟んだ席にはトルコ人家庭が乗ったのです。お父さんはとても優しそうな、ひげをたくわえた紳士風。お母さんは頭にスカーフを巻き、肌の露出を押さえたムスリム風。そして、3歳くらいのかわいらしい、ちょっと金髪の女の子。