神々の息吹 王の風格 アンコール・ワット

この記事は約2分で読めます。

この日はヨートが遅刻(笑)。
10分だけのかわいいものですが。

朝日はアンコール・ワットから見学。
昨日知り合った荒木くんや桐野さん、
そしてクマさんとともに行動。

城壁を抜けたところにある、
アンコール・ワット本堂が映る、
池の前から朝日を待つ。

空が明るみはじめるにつれて、
アンコール・ワットのシルエットは一層暗さを
増していく。
周囲の空気は太陽が昇るにつれて、
次第に生気を漲らせていく。
留まることなく太陽は登っていき、
アンコール・ワットの背後からその姿を表す。
尖頭の隙間からこぼれる光は
徐々にその量を増していき、
レーザーのような光の束は
あたりの草木に降り注ぎ、
それらの朝露に反射して、一層輝きを増す。
背後に太陽を従えたアンコール・ワットは
いまだ朝を迎えず、深深と動かない。
神の息吹のなかで、王は眠っている。

鳥肌が立った、アンコール・ワットの夜明けでした。

その後急な階段を上っていき、
アンコール・ワットの頂上へ。
王が眺めた周囲の景色。
それを思いながら、うとうとと。

「マハーバーラタ」や「ラーマーヤナ」のレリーフを見た後、
「地雷博物館」へ。

リアルなカンボジア事情に、言葉が出ない。

昨日見た、ポル・ポト時代の遺産「キリング・フィールド」は、
粛清の場。そこに眠る数々の魂。
処刑の対象になった人々の躯。

いまだ、世界で息を潜める地雷。
農業国カンボジアではこれからも、地雷の犠牲者が出る。

私が出会うカンボジア人は、
そんな中で生きている。それが、彼らのスタンダード。
彼らの瞳の深い部分に感じる悲しみや寂しさは、
今まで体験してきた国々とは一味違った印象を、
私に与えました。

あまりに最近の出来事。あまりにリアルな話。

この日の夜は、カンボジア式飲み(乾杯したら一気!)に
苦しみながら(笑)、酒を振舞い私を気遣うソフィアの
瞳をずっと考えていました。

ちなみにこの日の午後の待ち合わせに、
私は三度遅刻しました(笑)。
クマさんが起こしてくれなかったら、
きっとずっと寝たいたんだろうなぁ。

コメント

タイトルとURLをコピーしました