サトケン、という39歳の男がいます。僕にJALのサクララウンジカレーを教えてくれた男です。
彼とは彼が中学2年生からの付き合いでして、当時僕は大学生で塾の講師をしていました。
彼に聞くと、僕から何を教わったかは覚えていないそうなのですが、「常識を疑え」とか「オレは内閣総理大臣になる」とか、授業中にした話に感銘を覚えたのか、今でもやり取りする間柄です(彼からは、彼が18歳の頃に、小野くんて口だけだよね、と言われました)。
サトケンは何回かバンコクに来ており、2019年の年末もなんとも突っ込みづらい、エライ長い関係性の女性と一緒にバンコクへ来ていたのですが、そのときにこんな事を言っていました。
「オノくん、オレも世界一周に出るわ」
コレに対して僕は
「え、オレ、世界一周はしていないよ?」
まあ、そういうふうに見られている、ということで学びになりますね。
そんな彼ですが、この間連絡がありまして、東京に借りているマンションを引き払い、バンコクを拠点にして世界一周に出ると。
え、オレを頼りにバンコクに来ても、一人旅にならないじゃん。
って僕は思ったわけですが、彼は木坂さんの人間セミナーで言うところの「子ども博士タイプ」だと僕は踏んでおりまして、だったら暗闇も怖いわけだから仕方がないなぁ、と。
何にしても、僕の背中なのか雰囲気なのかわかりませんが、何かを感じて世界一周に出ようとしているので、応援したいところです。
僕は旅といえば一人旅なわけですが、脈々と紡がれていく歴史のようなイメージを旅に持っています。
大昔の祖先から連なる何かが自分に受け継がれ、その何かを解放して耳を澄ますと、行くべき方向が決まるというか。
イスタンブールのシルケジ駅で、「え、それって睡眠薬強盗で名高い列車だよ?」と聞いていても、ボスポラスエキスプレスを選んでブダペストまで36時間移動する者もいますし、ヒッチハイクする人もいますし、自転車で行く人もいますし、飛行機やバスでいく人もいるでしょう。
だから旅というのは個性が出るものですし、できるだけガイドブックや指差し会話帳などもないほうがいい。
と言いながら、実際には使っていたりするんですけどね、、、
自分に耳を澄ませて、その声に従うことで自分を解放することで、自分自身の個性というものを、行く先々の街や出会う人々から、合わせ鏡のように知っていくことができると僕は考えているので。
だからローカルに飛び込むこと、一人旅を僕はススメています。
サトケンが世界一周という一人旅に出る、と言ったちょっと前から、『一人旅のススメ』をアップしはじめていました。
2003年に書いていた旅日記に当時の写真を使っています。
何かを成し遂げるにしても自分を知ることから、自分を解放することからはじめないと、はじまりにはならない。
そう考えているので。
『一人旅のススメ』を届けたいと思います。
よかったら、こちらから読んでみてください。
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